『ゴールデンアイ 007』復活。スイッチ版はオン対戦対応、Xboxはリマスター

ゲーム Nintendo
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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『ゴールデンアイ 007』復活。スイッチ版はオン対戦対応、Xboxはリマスター

ニンテンドウ64の名作『ゴールデンアイ 007』が、Nintendo Switch版およびXbox版で復活します。

前者は任天堂の新作情報番組「Nintendo Direct 2022.9.13」で、後者はXbox公式ブログ「Xbox Wire」で別々に発表された格好ですが、オリジナルから開発を手掛けたレア社がTwitterで両バージョンにお祝いを述べています。

『ゴールデンアイ 007』は1997年にNINTENDO64用で発売されたFPS(一人称視点シューティング)作品。プレイヤーは主人公のジェームズ・ボンドになりきり、スパイ道具や秘密兵器を駆使して国際的なテロ組織に立ち向かい、あるときは敵から身を隠し、あるときは激しい銃撃戦を繰り広げます。

まずスイッチ版は有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」のN64タイトルとして、2023年に遊び放題カタログに加わる予定です。

Nintendo Directでは、今後のN64ラインナップとして『マリオパーティ』や『ポケモンスタジアム』シリーズ、『牧場物語2』などが発表された後に、満を持してスポットが当てられていました。

かたやXbox版は、やはり13日付けのXbox Wire最新記事で公表。定額サービス Xbox Game Pass の一部として、Xbox One および Xbox Series X|S で近日中に提供します。

人気と知名度ともに申し分ない『ゴールデンアイ 007』は、実は早くから復刻、ないしリマスター版が開発中と噂されていました。2021年にはリマスターの完全版と思われるXbox 360向けビルドが流出したり、今年に入ってからもXboxの実績システムに新バージョンの手がかりが見つかったとの報告もあります

なぜ、これほど遅れたのか。それは任天堂もMSも版権を持たない『007』という特級IPの取り扱いが難しいとも憶測されていましたが、360版ではそれ以外の揉め事でキャンセルされたとの噂もありました

そもそも開発元のレア社が『スーパードンキーコング』当時は任天堂のセカンドパーティながら、2002年にMSに買収されたという関係の独特さも影響したのかもしれません。

そんな諸々もクリアされて発売間近……と思われたタイミングで、今度はロシアのウクライナ侵攻により宙ぶらりんになっているとの証言もありました

いろいろと山積みされていた困難を乗り越えて、今回ようやく正式発表。しかもMSと任天堂の壁を越えて、スイッチ版とXbox版が同時に(実際に遊べるようになる時期は違いますが)……という文脈を踏まえれば、いっそう感慨深いものとなりそうです。

なおXbox版は原作にあったキャンペーンモード、難易度の変更やチートもすべて復活し、画面を分割して4人が遊べるローカルマルチププレイも再現。またXbox版ではデュアルアナログスティック操作もサポートされ、最大4K Ultra HDまでのネイティブ16:9解像度、安定したリフレッシュレート、さらに実績にも対応しているとのことです。

その一方でスイッチ版は基本的にN64版の再現ながら、オンラインで4人プレイが可能にできると「007」公式サイトが発表しています

少なくともスイッチ版では、1台のN64から別々の4画面に表示してプレイ可能にするという、トリッキーかつ力技の工夫は不要となりそうです。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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