アプリ開発・マーケティング支援のアイリッジは、全国の地方銀行・第二地方銀行の計95行を対象に、生成AIが銀行の情報をどう答えるかを調べた「AI検索実態調査2026 地方銀行編」の結果を公表しました。ChatGPT、Gemini、Perplexityの3つに計5607回質問し、「サイトを読めるか」「正しい金利を答えるか」「銀行を推薦するか」の3軸で比べています。
住宅ローン変動金利と定期預金1年金利をAIに聞き、同時期の公式サイトの公表値と照らし合わせたところ、判定できた1600件のうち一致したのは77.1%でした。住宅ローンに限ると79.3%、定期預金は75.2%です。AI別ではGeminiの一致率が82.6%と最も高く、誤答の傾向はChatGPTが「別の公表値」を、Perplexityが「どの公表値とも一致しない数字」を答えるケースが多かったとしています。

目を引くのは誤り方です。不一致366件のうち71%が利用者にとって不利な方向で、住宅ローンでは優遇前の基準金利など実際より高い金利を、定期預金では実際より低い金利を案内する例が多かったといいます。不一致回答の9割は公式サイトを引用元として示しながら数字が違っており、引用元ページに載っていない数字が出てくるケースもありました。
サイト側の整備も調べています。AIのクローラーが読めたのは92行でしたが、構造化データ(JSON-LD)を持つのは22行、FAQの構造化は8行にとどまり、37行は代表商品ページのテキストに金利の数値が見当たらなかったとのこと。また「〇〇市で相続はどこに相談すればよい?」という質問522回では、地銀が推薦された回答は0件でした。


調査はAPI経由、Web検索ありの設定で、2026年9月16~17日に実施。「引用元が公式サイトだから正しい」とは限らないことを数字で示した調査です。金利のような変わりやすい数字をAIに聞くときは、最後に公式ページで確かめるのが安全と言えそうです。




