アップルCEO「メモリー価格高騰は前例のない水準」、事前の大量調達によるコスト吸収策も効果縮小へ

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アップルのジョン・ターナスCEOは、第4四半期決算説明会において市場予想を上回る業績を報告しました。

ただ一方では、メモリ価格の高騰が今後の業績にも影響を与え続けるとの見通しを示し、年末商戦を含む次の四半期の粗利益率見通しが、アナリストらの予想平均値に満たない45~46%となることも明らかにしました。

今回の決算報告では、業績そのものよりも「今後の見通し」についての質問が相次ぎました。

現在、世界中で建設が進められているAIデータセンター向け需要の拡大がスマートフォンやタブレット向けのメモリ供給を逼迫させ続けており、アップルでもその影響を吸収しきれない状況になっています。

アップル最高財務責任者(CFO)のケバン・パレク氏は、粗利益率低下の主な要因に「メモリーコストの上昇」と「Siri AIの立ち上げに関連する一部コスト」を挙げています。

ターナスCEOは、「現在のメモリー価格の動向は前例がない」と述べ、9月期(第4四半期)は、6月期(第3四半期)に比べメモリー価格が上昇しているとしました。そして、その前にメモリーを大量に確保しておいたり、一部の非メモリー部品のコストを低減することで価格上昇の一部を相殺したと説明しました。

ただ、ターナス氏は「メモリーの購入価格は引き続き上昇していくと見ている」と述べており、事前に確保した在庫などによるコスト抑制効果は時間とともに縮小していくとの見通しを示しています。

ターナスは、供給改善に向けた取り組みとして米国内生産の拡大にも言及しましたが、その取り組みにRAMやフラッシュメモリーが含まれていないことも明らかにしており、メモリー価格問題の根本的な解決策にはなっていません。

アップルはAI競争への対応、特にSiri AIを通じて他の巨大テクノロジー企業に追いつこうとする継続的な取り組みも利益率に影響するとしています。長らくの遅延を経て、ようやく本格的な展開が始まったSiri AIですが、パレク氏はSiri AIをより多くの顧客に展開する際に発生する「関連するクラウドコスト」も「粗利益に影響を与える」と説明しました。

アップルはすでにMac、iPad、iPhoneの価格を段階的に引き上げており、今後もメモリー価格の上昇に応じた対応は続けるとしています。しかし、価格改定や事前在庫の確保によってコスト上昇を吸収する効果には限界があります。

さらに、Siri AIの対応範囲や利用者の拡大に伴い、クラウド関連のコストも増加することが予想されます。こうしたコスト増が今後の業績や製品価格にどのような形で反映されるのかが、引き続き注目されるところです。

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