GitHubは年次イベント「GitHub Universe 2026」で、AIエージェントに開発作業を任せることを前提にした新機能群を発表しました。開発者が方向を決めて結果に責任を持ち、実装と検証はAIエージェントが受け持つ、という分担を想定した製品群です。
中心となる「Copilot Fusion」は、作業の中身に合わせて使うAIモデルを選ぶ仕組みです。推論、コード生成、デバッグ、ツール呼び出しなど、タスクごとに必要な能力を評価し、1つのモデルで済ませるか複数を組み合わせるかを判断します。モデル選びを開発者が毎回決める必要がなくなり、性能とコストのバランスを自動でとる狙いです。GitHubによると、コーディングエージェントの評価指標「Artificial Analysis Coding Agent Index」で、「Fusion Max」は「Opus 5.5 Max」とのスコア差を2ポイント以内に保ちながら、コストを半分、タスクあたりの実行時間を40%短縮しました。
「Copilotプロジェクト」は、開発者が決めた目標に沿って、複数のリポジトリにまたがるエージェントの作業を並列のセッションで進める機能です。進み具合の確認と次の指示は1つの画面で行います。セッションはクラウド上で動き続けるため、スマートフォンで始めた作業にVS Codeから指示を足し、外出先ではgithub.comで進捗を見る、という具合に環境を切り替えられます。
「Copilotオートメーション」は、Issueの分類やコードレビューなどの定型作業をリポジトリ内のワークフローとして自動実行する機能です。今回、過去の実行結果から改善案を出す機能が加わりましたが、反映するのは開発者が内容を確認・承認した後です。レビューには新たに精度重視の「CopilotコードレビューMax」が加わり、普段使いの「Lite」「Balanced」と使い分ける形になります。

提供形態も変わります。GitHub Enterpriseの契約者は、Copilotを別に契約しなくても、Copilotアプリ、コードレビュー、オートメーションを含む全機能を本日から使えます。料金はAIクレジットの使用量に応じた従量課金です。今は営業担当者経由での申し込みで、セルフサービスにも近く対応します。既存のCopilot Business/Enterpriseの契約者は、今のプランを続けるか新しい料金体系に移るかを選べます。
エージェントの利用増加に備えたインフラ増強として、2026年に400万CPUコア、160PBの高速ストレージ、50Tbpsのネットワーク容量を追加しました。Azure上のマルチリージョン構成への移行は2027年初めに完了する見込みです。



