OpenAIのAIエージェント「dots」提供開始 専用クラウドPCで4000超アプリと連携、GPT-6 Astraで24時間動作

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OpenAIは米国時間9月29日、開発者向けイベント「DevDay 2026」で、AIエージェント「dots」を発表しました。

ChatGPT ProとBusiness Premiumの18歳以上の利用者に順次提供しており、最初の1体は追加料金なしで使えます。

■ 指示する前に「先回り」、専用クラウドPCでブラウザやアプリ使用

dots は GPT-6 Astraを核に、クラウド上で常時可動するAIエージェント。1体ごとに専用のクラウドコンピューターとウェブブラウザを持ち、プラグイン経由で4000以上のアプリが使えます。ユーザーのローカルPCに接続せずに作業することも、接続してファイル操作等にも対応します。

ChatGPTから逐一指示を出して結果を確認する必要はなく、達成したい目標を与えれば、フィードバックから学びつつ24時間作業を続けられます。

初期テストでは、ユーザーが請求書を送り忘れていることにdotが気づき、指示を待たずに作成して、ユーザーの承認後に送信した例も。

OpenAIはdotsについて、ユーザーが重視することを理解して常に代わりに働く、AIとの新しい働き方だと説明しています。

利用者が話しかけていない間も「先回りリサーチ」と呼ぶ動作を続けます。安全性解説によると、これは読み取り専用のツールでメール、カレンダー、メッセージングなど接続済みアプリから情報を集め、dot用のメモに残す処理。実際の送信や変更、ブラウザーやPC操作はコードで制限されています。

ヘルプセンターでは、dotは接続アプリの情報から自ら記憶を作ること、アプリ接続を解除しても取得済みの情報は消えないこと、個別の記憶は現時点で閲覧も削除もできず、消すにはdot自体をリセットする必要があることを明記しています。

個人の代わりに動く常時稼働型エージェントでは、Metaが9月8日に「Muse」を米国で公開し、現在は米国とカナダで提供しています。

どちらもデザインや名前をユーザーが選んでカスタマイズできる点は同じ。Muse はゲーム『Fall Guys』のような丸っこいキャラクターに、髪型やアクセサリなどかなり具体的なアイテムを組み合わせて、ユーザーによって分身や執事、ペットのようにカスタマイズしますが、OpenAI のドットはもう少し抽象度が高く、○△□のようなシェイプと色、パーツを組み合わせる仕組みです。

■ 送金やパスワード変更はユーザーに確認

メール送信やファイル変更など、アカウントに影響したり情報を共有したりする操作は、「自動レビュー」と呼ぶ別系統の仕組みが、利用者の指示、カスタムルール、安全要件に照らして実行前に確認します。パスワード変更や口座間の送金は必ず本人に確認を求め、データの完全削除や見慣れない提供元のソフトウェアのインストールにも毎回承認が必要です。販売サイトに保存済みのカードでの購入にも承認を求めます。

利用者はカスタムルールで特定操作の許可・承認必須・禁止を設定でき、アクティビティビューで進捗を確認して途中で方針を変えられます。OpenAI自身も、dotsは間違えることがあるとして重要な作業の確認を求めています。

■ ChatGPT / Slack / Teamsで指示

dotとはChatGPTのほかSlackやTeamsからもメッセージでやり取りでき、ChatGPTでは音声通話も可能です。dotの作成はChatGPTのデスクトップアプリかデスクトップのブラウザーに限られるものの、作成後はモバイルアプリから使えます。

利用者自身のPCへの接続は任意で、初期状態ではオフ。iMessageやRCSによるテキストメッセージでの連絡は、米国のPro利用者に限った限定ベータです。

企業向けには、組織内で決まった役割を担う「専門dots」を、一部のテスターから試験導入。OpenAI社内では調達や請求書処理などでテストを続けてきました。MicrosoftのAgent 365と統合し、既存のMicrosoftの管理ツールでdotsを管理できるようにする計画です。

■ 月額100ドルのProプランから。最初の1か月は利用枠を消費せず

dotsは米国時間9月29日から、対象地域のPro(月額100ドル、200ドル、500ドルの3プラン)とBusiness Premium(1人あたり月額125ドル、年払いなら月額100ドル)の利用者に順次提供します。Enterprise(Edu、Healthcareを含む)はベータ版で初期状態では無効のため、ワークスペース管理者による有効化が必要です。

最初の1体のdotはプランに含まれ、追加料金はかかりません。dotとの会話はChatGPTの利用上限に影響を与えませんが、dotがCodexやChatGPT Workで開始・管理するタスクは通常どおり使用量を消費します。

提供開始から1か月間はdotsの利用がプランの利用枠に算入されず、その後の条件はプランごとに改めて示すとしています。将来はdotの追加や、各dotの作業速度・作業量の拡大に対応する予定。

同日には、新モデル「GPT-6.1 Sol」や共同作業スペース「ChatGPT Space」なども発表しています。

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