GPT-6 Astraが3Dパズルゲーム『Portal』を24時間でクリア。消費トークンは約571ドル分

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OpenAIの最新大規模言語モデル「GPT-6 Astra」が、Valveの3Dパズルゲーム「Portal」を人間の操作なしに自律的にクリアしました。これはAI・LLMエンスージアストのCozyBlaze氏が行った実験の結果で、実行には約24時間を要し、API利用料は571.18ドルに達しました。

この実験が注目を集めているのは、単にゲームをクリアしたという事実だけではありません。GPT-6 Astraは特定のゲーム専用に訓練されたわけではなく、汎用的なAIモデルとして動作しています。つまり、専用設計なしに複雑な3D空間の認識・判断・操作を自律的にこなしたという点が、AI研究の文脈では大きな意味を持ちます。OpenAIが2016年に掲げた「単一のエージェントが多様なゲームを解く」という技術目標を思い起こさせる成果として、CozyBlaze氏自身も感慨を示しています。ただし同氏は、今回の結果をAIのベンチマークとして捉えるべきではないとも述べており、冷静な評価を促しています。

CozyBlaze氏が構築したシステムは、Model Context Protocol(MCP)とValveのゲーム向け改造ツール「SourcePauseTool(SPT)」を組み合わせたものです。AIが思考している間はゲームが一時停止状態に保たれ、その間にスクリーンショットとプレイヤーキャラクターの位置情報がモデルに送られます。

AIが入力シーケンスを送信すると、SPTがゲームを再開し、計画した操作が実行される仕組みです。この「考えてから動く」サイクルが繰り返された結果、ツール呼び出しの総数は3336回に上りました。公開されている動画は思考・待機時間をカットした約2時間のハイライト版ですが、総プレイ時間は合計約24時間に及びます。なお、CozyBlaze氏は消費したトークンの額が571.18ドルに達したとしていますが、同時にそれが月額200ドルのCodex Proサブスクリプション内で賄われたとも説明しています

この実験で使用された詳細な設定やコードはGitHubで公開されており、誰でも内容を確認したり自分で試したりすることが可能です。

GPT-6 Astraは2026年9月初旬にOpenAIの主力モデルとして発表されました。OpenAIはこのモデルがコンピューターの操作やウェブブラウジングから、ソフトウェアエンジニアリング・サイバーセキュリティ・科学・専門分野の業務において最先端の性能を持つとしています。今回パズルゲームのPortalを自律的にクリアしたことは、そうした能力の一端をわかりやすく示す事例と言えるでしょう。

なお、今回の実験はあくまで個人による検証であり、OpenAIの公式な実験ではなりません。とはいえ、GPT-6 AstraがOpenAIの主力モデルとして公開されたばかりであることから、同様の自律タスク実験が今後も相次いで行われるかもしれません。

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