Pixel 10シリーズから少し遅れてPixel Watch 4も登場
Pixel Watch 4の発送が10月9日に開始されました。2022年の初代から毎年新モデルが出て、これが4代目です。
初代からベルトはずっと後方互換を保ってきましたが、充電方式はついに変わって、これまでの腕時計の背面に磁石で吸着させる円盤状の「磁気充電ケーブル」から、腕時計を横向きに設置するドック型の「充電ホルダー」になりました。これ、個人的にはとっても嬉しいことです(あとで説明しますね)。

▲充電ホルダーに乗ったPixel Watch 4
価格は、41mmが5万2800円から、45mmは5万9800円からと、先代から据え置き。また、Googleストアでは対象スマートウォッチの下取りで、例えばGoogle Pixel Watch 3の場合は最大2万5800円の払い戻しを受けられるキャンペーンを実施中です。41mmのWi-Fiモデルなら2万7000円になるということですね。
ちなみに、Pixel Watch 3も今のところ販売されています。値下げしており、41mmは3万5300円。以下の「先代との違い」が気にならなければ、Pixel Watch 3を購入するという選択もありだと個人的には思います。

お値段据え置きながら、いろいろ改善されたり機能が追加されたりしています。Pixel Watch 4の主な特徴を表にまとめました。

少し使ってみた
一足先に使わせてもらいました。パッケージは先代とほぼ同じ、縦長のケースに、バンドと本体+充電ホルダーの箱が入ってました。

▲パッケージ
まずは充電
さっそく本体を充電ホルダーに乗せてみると、磁気でカチッとはまってGoogleのGマークが表示されました。クラウン(リューズ)が文字通り頭のてっぺんに乗っかる形になって、なんだかすごくかわいい。

▲「はじめまして!」
ちなみに、ホルダーが電源につながっていないまま本体をセットすると、こんなアラートが表示されます。旅先とかでうっかりしても安心です。充電中は時刻がこの向きのまま表示されます。

▲電源につながってないよー
新しい充電方式はかわいいだけじゃなく、従来のではうつ伏せになりがちだった本体が前向きになったので、ディスプレイに傷がつく心配も減りました。

▲先代までの充電方式。ベルトがついているのでどうしてもうつむきがち
母艦との接続などは先代とほぼ同じで、SuicaやFitbit Premiumの移行も含め、するすると問題なくできました。Pixel Watch 2のときからの慣例として、しばらく左腕にPixel Watch 3、右腕にPixel Watch 4を巻いて画面のみやすさなどをチェックしてみたんですが、正直な感想としては、あまり違いが感じられませんです。
バッテリーに関しても、充電速度も消費スピードも、あまり大きな違いは感じられませんでした。もっとも、Pixel Watch 4はSuicaとFitbit Premiumの分、余計に働いているはずなので、電力消費スピードがほぼ同じということは、Pixel Watch 4の方が電力の使用効率が良いってことかもです。
そういえば、Pixel Watch 2のレビューのときは、夕方にはバッテリーが心細くなって、横浜オクトーバーフェストでビールをSuicaで買えなかったのですが、今年の六本木ベルギービールウィークエンドでは、夜まで余裕でSuicaを使えました(多分Pixel Watch 3でも同じ)。こういう安心感が日常使いでは大事だと思います。
Geminiがそのまま使える
Googleさんとしては腕を上げて話しかけるだけでGeminiが起動できることを結構ウリにしているようなので設定してみましたが、私の声が小さめだからか、結構声を張り上げないと会話が始まりませんでした。なので、Geminiを起動するときは、デフォルトで機能するようになっているサイドボタンの長押しを使うことにしました。Geminiを起動するためのタイルも別途用意されているし、ウォッチフェイスによってはコンプリケーションとして追加することもできます。もっとも、Geminiはもっぱらスマートフォンで利用しているので、Pixel watch 4で起動することは今のところあまりないです。

▲Geminiのタイル。よくする質問を追加しておくこともできるけど、「5分のタイマー」とかならタイマー使うしなぁ
心電図は……
心電図(ECG)が日本でも利用できるようになった、というのも注目ポイントだったんですが、10回以上ためしてみて、まだうまく測定できていません。リラックスして30秒間じっとしていなくちゃいけないのが、私には難しいのかも。
そう思って、夫のApple Watchを借りて心電図アプリを試してみたところ、やっぱり測定できない! 逆に、夫にPixel Watch 4で心電図アプリを使ってみてもらったら、なんと、測定できました。そういえば昔、MP3プレーヤー(iPodより前にあったポータブル音楽プレーヤーです)を触っているだけで(多分静電気的なことで)よく壊していたので、静電気持ちなのがいけないのかも。

▲Fitbit心電図に挑戦するも私は「測定不能」に(右端は夫が成功したケース)
全体的な感想
スマートフォンをずっとPixelシリーズにしている私にとって、Pixel Watchはもうなくてはならない相棒になっています。朝は手首のぷるぷるで目覚め、「Fitbit朝のブリーフィング」で前夜の睡眠状況、エナジースコア、今日の天気をチェックし、洗顔の間に充電しつつお茶をいれてから充電完了したPixel Watchを装着。仕事中のLINEやメールの着信通知に、簡単なものであれば手首からお返事し、外出予定の通知がきたら準備して出発。駅まで歩くのでウォーキングをオンにし、Suicaで改札を通り、コンビニでもSuicaで買い物──。そんな毎日です。
新モデルになって、ものすごく便利になった、という感じはしませんが、順調に改善されていて、これからもよろしくね、という感じです。

▲今のウォッチフェイス。Geminiのコンプリケーションも追加してみました