みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。COMPUTEX TAIPEI 2025の取材で台湾・台北に来ています。COMPUTEXにはスマートフォンの展示は、ほぼありませんでした。しかし、モバイル関連製品はちらほらと見ることができました。PCメーカーのAcerは5G対応のモバイルルーターを発表。ちょっと欲張りな面白い製品です。

製品名は「Acer Connect M4」。5G / 4G/ 3G通信に対応し、バッテリーは8000mAhと大容量。さらに8GBのeMMCを搭載しストレージとしても利用可能です。

最大16台のデバイスを接続可能。IP68の防水防塵に対応、本体サイズは140.0×86.0×19.05mm、重量は約300g。

ディスプレイサイズは非公開ですがタッチパネルになっており、通信状態などの確認や各種設定の変更が可能です。

本体右側面にはSIMカードスロットを備えています。SIM取り出しピンを使わずともトレイの抜き差しが可能なので、旅行先でもnano SIMカードの入れ替えが簡単。

また、eSIMのインストールにも対応しています。現在まだソフトウェア開発中でメニューにeSIM設定はありませんでしたが、物理的にeSIMチップが搭載されています。さらにSIMOのvSIMサービスも内蔵。これは世界各国に対応し、その国で最適の通信回線を自動選択して利用できるサービスです。SIMカードやeSIMを入れなくとも、データパッケージを購入すればルーターの電源を入れるだけで現地の通信回線を利用できます。

販売は今年下半期の予定。3種類のSIMに対応し、ほぼ全世界で利用可能なAcer Connect M4は、世界各国を旅行する人に最強のパートナーになるでしょう。
