Apple Watch Series 9とUltra 2が触っていないのに反応する「ゴーストタッチ」症状。アップルは調査中、watchOS更新で修正見込み

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Image:Apple

Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2の一部で発生するタッチの誤動作について、アップルは正規サービスプロバイダに対して「問題を把握し調査中」であると通達していると、アップル関連情報サイトMacRumorsが伝えています。

MacRumorsが入手したというAppleの「内部メモ」によれば、「一部の顧客は、Apple Watch Series 9 または Apple Watch Ultra 2 のディスプレイにタッチの誤動作が発生していると訴えるかもしれない」、またこの問題を「ゴースト」タッチと表現する顧客もいるとされています。

さらにこのメモでは、Apple Watchの画面が操作していないのに「不規則にジャンプ」したり、予期せぬ動作を見せるかもしれない、Apple Watchが勝手に電話をかけ始めたり、ユーザーがパスコードを入力できなくなる可能性もあると記しています。

顧客にはApple Watchのソフトウェアを最新の状態に保つことを推奨し、将来のwatchOSアップデートにより修正できる可能性を示唆しつつ、この問題の影響範囲や、修正アップデートの配布時期も明らかにしていません。

そして修理技術者に対しては、アップルが調査している間は、影響を受けるApple Watchモデルを修理しないように指示。顧客には、デジタルクラウンとサイドボタンを同時に少なくとも10秒間、アップルのロゴが表示されるまで押し続けて、Apple Watchを強制的に再起動することを奨めるよう指示しています。

ここでいう「ゴーストタッチ」とは、ユーザーが画面に触っていないのに、まるで幽霊が触っているように勝手に動く誤動作のことです。スマートフォンやスマートウォッチ一般で以前から使われている通称であり、アップル公式サポートコミュニティでも確認できます。

たとえば、今月初めにも「Apple Watch Ultra 2がゴーストタッチで使えない」との投稿あり。そのレスポンスとして「アップルのサポートは、これはUltra 2とSeries 9のソフトウェア問題であり、将来のアップデートで対処しますと言ってました」と述べている人もいます。

Apple Watch Series 9も同様の症状が投稿されており、こちらには「私も」と同意する人が21人います(2月11日時点)。つまり、一部のApple Watch Ultra 2とSeries 9のユーザーがゴーストタッチと表現する問題を訴えているのは事実です。

また著名リーカーのFudge氏も、「もしもApple Watch Series 9またはUltra 2で誤タッチの症状が発生しているのであれば、アップルはこの問題を認識しており、調査中です」「時計の交換はせずに、まもなく行うソフトウェア・アップデートをお待ちくださいと告げるよう指示されました」と上記と同じ内容を述べています。

ちなみにFudge氏は、正式発表前にAirPods Maxの正確な写真を公開するなど、アップル関連のリークに関して数々の実績があります。

ともあれ、アップル公式の発表や、watchOSのアップデートを待ちたいところです。




《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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