スマートバスマットのissinが「Smart 5min」発表。スマホとバンドで心拍数連動エクササイズ、毎日5分で運動を習慣化

テクノロジー Health
安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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スマートバスマットのissinが「Smart 5min」発表。スマホとバンドで心拍数連動エクササイズ、毎日5分で運動を習慣化
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ヘルスケアスタートアップのissinは、心拍数を計測できるスマートバンドとスマホアプリを組み合わせた心拍数連動オンラインエクササイズサービス「Smart 5min(スマートファイブミニッツ)」を2023年12月6日に発表しました。

応援購入サービスのMakuakeで先行予約販売プロジェクトを開始し、24時間で目標金額の400%を達成。リターンが完了する2024年3月以降に市販を開始する予定とのことです。

Smart 5minの使い方はシンプルです。スマートバンドを装着してスマホアプリを開くとインストラクターの動画が表示されるので、動画に従ってストレッチを行います。その後は運動の説明を見ながら10秒間で準備し、20秒の運動を8セット繰り返すというものです。

運動プログラムは立命館大学スポーツ健康科学部特命教員(教授)、東京大学大学院総合文化研究家客員教授で「タバタトレーニング」を開発した田畑泉教授が監修したとのことです。最初に出てくる約3分30秒のストレッチはしばらくするとスキップできるので、5分から7分半程度でストレッチから運動までの一連の流れを済ませられるようになっています。

腕に装着するスマートバンド。1回の充電で約3カ月バッテリーが持つとのことです
スマートバンドを装着して「Smart 5min」アプリを開いたら、まずはストレッチ動画が始まります
動画と同じ運動を20秒やって10秒クールダウンするというのを8回繰り返します
画面下には自分の運動強度のほか、ほかの参加者の運動強度も見られるようになっています

issin代表取締役の程涛氏は「今回のチャレンジのテーマは『運動の習慣化』ですが、今までで一番難しいチャレンジだと思います」と語りました。

issin代表取締役の程涛氏

「厚生労働省が行っている『国民健康・栄養調査報告』では運動習慣のある人が少なくて、特に働きざかりの30代から50代の方々は全部3割を切っています。運動しないと生活習慣病のリスクが高くなりますし、BMIが30を超えた人は正常な方に比べて2倍ほど年間医療費が高くなるという数字も出ています。健康を守るためには食事と運動が重要で、運動はあらゆる側面でいいことは皆さんご存じであるものの、なかなかできない現状があります」(程氏)

運動習慣のある人の割合(厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」より)

厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」では運動習慣が定着化しない理由として1位が「時間がない」(約38.1%)、2位は「面倒くさい」(約27.6%)となっており、「この2つを解消すれば運動習慣を身につけられるかもしれないと考えました」と程氏は語りました。

運動習慣が定着化しない理由(厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」より)

簡単に行えて習慣化できるための仕組みとして程氏は「特別な準備が不要」、「頭を極力使わずにできる」、「爽快な気分になれる」という3つを挙げました。

「例えばジムに行くときやウォーキングの場合は準備が必要ですが、自宅のトレーニングならそれを解消できます。2つ目はメニューが豊富なのはいいですけど、今日は何をやればいいのかが分からないと挫折しやすいので、考えなくて動画に合わせてやればいい。3つ目は運動の後に得るものがないとなかなか続けられないので、爽快な気分になれること。これが全部クリアできれば継続できるのではないかと思いました」(程氏)

運動前と運動後の気分を入力することで学習し、運動プログラムをパーソナライズ

Smart 5minではアプリを開くとその日の気分を5段階で入力し、ストレッチや運動時の心拍数を継続してモニタリングします。220から年齢を引いた数字をその人の最大心拍数と簡易的に設定し、モニタリングした心拍数を最大心拍数で割ることで運動時の「運動強度」を表示しながら運動を進めます。運動後にまた気分を5段階で入力することで、そのときの運動や運動強度がその人にとって良かったのかを学習し、次回に表示する動画を変えていく仕組みになっています。

簡易的に計算した最大心拍数を基に、計測した心拍数からその人の運動強度を計算します

「人には体調の波がありますが、それによってやるべきエクサイズは違ってきます。パーソナルトレーナーならその日に合わせて調整してくれますが、一般的なサービスは自分で調整しますよね。でも体調や運動後の気分を入力してくれれば、運動した後にどれほど強度に満足しているかが分かります。2~3週間ほど続ければ、この体調の場合はこれぐらいの運動強度が一番いい気分になりやすいというのが分かりますので、その人に合わせていい運動強度を推奨できるようになります」(程氏)

Smart 5minの運動プログラムを監修した田畑教授は運動習慣の定着化によるメリットについて次のようにコメントしました。

「日常生活における運動量が多い人は生活習慣病になるリスクが低いことが知られているため、少しでも日常生活の中で運動量を増やすことが大事です。しかし身に着けることは難しいです。スポーツ選手が行っているタバタトレーニングはものすごくきついのですが、皆さんには楽な運動を20秒やって10秒休憩するというのを8セット行うという運動をまずは推奨したいと思います。運動をやり始めると、その日やらないと気持ち悪くなるというような性格を持っているので、ぜひ運動の楽しさというのをまず分かっていただいて、習慣がつけばいいなと思います」(田畑教授)

オンラインで登壇した立命館大学スポーツ健康科学部特命教員(教授)、東京大学大学院総合文化研究家客員教授で「タバタトレーニング」を開発した田畑泉教授

程氏は2024年から運動を始めるきっかけとして、2024年1月14日10時から「ギネス世界記録挑戦イベント」を実施すると発表しました。これはYouTubeチャンネルの「のがちゃんねる」とのコラボによって行うもので、同時刻に動画配信を見ながらSmart 5minを身に着けて一緒に運動するというもの。Smart 5minがなくても動画視聴には参加できます。

のがちゃんねるを運営するYouTuberののがちゃん氏は、「元々YouTubeでライブ配信をやってみんなで一緒に運動する楽しみを知っているのですが、今回はギネスに挑戦するということで1万人(の同時視聴)を目指します」と語りました。

のがちゃんねるを運営するYouTuberののがちゃん氏

Smart 5minを応援購入してギネス世界記録挑戦イベントに参加し、ギネス認定を受けると、抽選で50人に公式参加認定証が当たるとのことです。

Smart 5minを応援購入してギネス世界記録挑戦イベントに参加し、ギネス認定を受けると、抽選で50人に公式参加認定証が当たります

応援購入プランを2023年12月25日までに決済すると、ギネス世界記録挑戦イベントの前日までに製品が届くと程氏は話していました。

そのほか、issinが提供する体重計測バスマット「スマートバスマット」との連携機能も追加される予定で、月額500円、年額6000円のメンバーシップサービスもスタートする予定とのことです。

月額500円、年額6000円のメンバーシップサービスもスタートする予定です

「AIのパーソナルコーチや、有名インストラクターのスペシャルコンテンツを提供するほか、我々や保健師が推奨する健康グッズも割引で購入できます。また、メンバーシップ限定イベントなども充実したものを発表したいと思います」(程氏)


《安蔵靖志》
安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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