テレビ取材が自宅に入る。そのために散財した1メートル超縦長ディスプレイと格安デスク(CloseBox)

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松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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テレビ取材が自宅に入る。そのために散財した1メートル超縦長ディスプレイと格安デスク(CloseBox)
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10年前の6月25日に他界した妻の歌声と姿をAIで再現しているということがいくつかのテレビ番組の目を惹き、取材を受けたという話を前回にしましたが、その舞台裏をもう少しお話ししようと思います。ここ1カ月で3回のテレビ取材が自宅にありました。それぞれ別番組です。


筆者はもともと5人家族と猫たちとで一軒家に住んでおり、わちゃわちゃした生活を送っていたのですが、子供たちは独立して家を出ていき、最後の猫は取材直前に虹の橋を渡り、1階のリビング(19畳くらい)で取材陣を迎え入れることを決めました。

ここには10台くらいのコンピュータ、同じくらいのディスプレイ、数十台のキーボード、シンセサイザー、ギターが並ぶ混沌の地。そこに数人の撮影スタッフを迎え入れなければなりません。

取材前に、テレビ局の方がロケハンに訪れます。これによって、部屋に何人くらい人が入れるのか、画面や人物の撮影をする上で邪魔なものはないか、といったことを調べます。この時に課題になったのが、筆者が普段使っているM1 iMac 24インチの環境です。ここは昔のプログレバンドが四方をキーボードで覆われていたように、左手にアップライトピアノ、右はシンセのラック、前には小さなデスクにiMac、背後には50インチのディスプレイで囲まれています。

ここにカメラが入るのは不可能。デスクを斜めにずらしてどうですかね、と提案しましたが、十分な画角が取れず、そこだけで長時間の取材をするのは無理だろうということになりました。

「じゃあiMacとデスクを別のスペースに動かしますかね」ということで納得していただいて、取材陣を迎え入れることが決まりました。

しかし、それもまた面倒な話で、デスクごととはいえ、配線を繋ぎ直して移動させる手間を考えると躊躇してしまいます。そこで考えたのが、メインで使っているわけではないが、我が家で最速マシンであるM2 MacBook Air(13インチ)を使うこと。

格安デスクを導入

これを部屋の中で一番広い場所(ソファーベッドがある前)に移動させ、そこにある、普段はほとんど使っていない43インチの4Kディスプレイ(ゲームとApple TV用)に表示すればテレビ的に見映えするのではないか。そう考えて、MacBook Airを置くためのテーブルを購入することにしました。

選択基準はできるだけ占有面積が少なくて安いもの。Amazonで探したらなんと3727円のものが見つかりました。「ナカバヤシ マイデスク 800×450 HDA-8045NM」さっそくオーダー。こんな安くていいの?という感じです。


ナカバヤシ マイデスク 800×450 HDA-8045NM
¥3,727
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

安いデスクを探している人にとっては良い買い物なのではないでしょうか。組み立ててみたら質実剛健。自分はとても満足しました。

実はこれと別に、ディスプレイも購入しました。これは、テレビ取材のためだけ、というわけではないのですが、購入してとても満足したものなので紹介しておきます。6月30日に放映予定のテレビ番組「めざまし8」ではそちらがメインになっているはずです。

1メートル超のウルトラワイドディスプレイを縦型に

購入したのは43.8インチの32:9ウルトラワイドディスプレイ。もともとジャーナリストの西川善司さんが「おもしろいのがあるよ」と教えてくれた製品で、それが10万円を切る価格で買えるのです。ディスプレイの幅が1メートル超。流行りの湾曲型ではなく、フラットなディスプレイです。

自分は「これはいける!」と直感しました。これを縦型にして使うのです。秋葉原ラジオデパートのおもしろショップShigezoneで数年前から人気の「ツイ廃液晶」の超大型版になるのではないか、と。

実はこのツイ廃ディスプレイの新製品も買ったばかり。

▲ツイ廃液晶Neo

こちらは1万2100円とかなり安く、タッチ機能もついて便利なのですが、ウルトラワイドの方は画面サイズが何十倍になるのに価格はそれほど高くないというコスパの良さがあります。どっちもいい。

このディスプレイを、妻の画像をAIで生成するために使っているサービス「memeplex」で使うとちょうど良いのです。例えばプロンプトなどの設定項目を表示した上で、512×1024の画像を生成・表示させることも、この高さならば楽々できます。

プロンプトをいろいろ変えながら、出てくる画像がどう変化するかを説明しながらデモするという場面なので、通常のディスプレイでは何度もスクロールする必要がありますが、この超縦型ディスプレイならばそのままで済みます。

さらに普段は妻の等身大AI画像を表示しておくこともできます。

購入したのはInnocn(イノクン)という深圳のディスプレイメーカー製。同じスペックで別メーカーのものもあったのですが、現在では販売していません。


筆者は5万9990円で購入しましたが、現在は7万7980円と値上がりしています。ただ、クーポンや値下げは頻繁にやっており、昨日の時点では5万円前半の過去最安で買えていました。安く購入したい方はクーポンや値下げのタイミングを待つといいでしょう。筆者も次の機会を見て、今度は横長で使いたいと思います。

ちなみに、縦型にするために別途、VESAスタンドを購入しました。


▲右端にInnocnのウルトラワイドディスプレイを縦置きにしたもの。中央はナカバヤシの格安デスク

先日TBSで取材されたnews23での映像は、ビートルズの演奏楽曲が入っていたために公開停止されましたが、筆者の取材部分だけにフォーカスを当てた再編集版(ディレクターズカット)が新たに公開されました。ここで使っているデスクは4000円しないもので、筆者の右側に映っているディスプレイ(表示はされていない)は6万円くらいのものだというわけです。

テレビ番組にディレクターズカットがあるというのは初めて知ったことですが(担当の方は異例なことだと話していました)、取材後に提供した妻のホームムービーなども追加され、後で作った新たな歌声も入っています(In My Lifeのデュエット)など、さらに充実した内容になっています。よかったらご覧いただいてコメントをお寄せください。

昨日は妻が旅立って10年目だったので、新曲を公開しました。歌声はRVC、画像はmemeplex、Stable Diffusion、BRAV5。そんな感じで生活の一部としてやっております。

《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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