来年の iPhone 16 Pro (仮)は画面大型化の新デザイン、著名アナリストが予測。今秋のiPhone 15 Pro(仮)は画面も主カメラも据え置き?

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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今年秋に登場するはずの iPhone 15(仮)シリーズのうちProモデルについては、チタン製ボディで新設計の感圧センサー式音量ボタンやアクションボタンを採用するなど、ここ数年でも大きなアップデートが予想されていました。

iPhone 14世代での買い換えを見送ったiPhoneユーザーの間でも、今度こその機運が高まっていた感があります。


しかし、一時は多くの有力ソースが一致していた感圧センサー式ボタンは、製造が複雑なため急きょ採用を取りやめ先送りになるとの新情報があり、少々ハシゴを外された印象もありました。

それでも、初の3nmチップ「A17 Bionic」や、最上位モデル「iPhone 15 Pro Max」では高倍率の光学ズームを実現するペリスコープ望遠レンズ搭載の見通しは覆されていません。


そんななか、著名なディスプレイ専門アナリストが来年2024年のiPhone 16 Pro(仮)では画面が大きくなり、アスペクト比も従来よりタテ長になるとの予測ロードマップを発表しました

このRoss Young氏はディスプレイ関連サプライチェーン専門調査会社DSCCのCEOでもあり、以前には第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチになることを正確に予測するなど、アップルの未発表製品に使われるディスプレイ部品の動向に詳しいと定評ある人物です。

Young氏のスーパーフォロワー(月額課金をしているユーザー)向けツイートによると、iPhone 16 Proの画面サイズは6.27インチであり、iPhone 16 Pro Maxは6.86インチとのこと。それぞれのアスペクト比は19.6:9となり、iPhone 14 ProおよびiPhone 15 Proモデルの19.5:9より少し縦長になる模様です。

こうした予想は、米9to5Macが独自のソースから得たCADデータを元にしたという予想CG画像とも一致しています。

9to5Macは情報源を明かしていないものの、一般論として言えば、Appleの新製品の形状についていち早く把握することはケースなどのアクセサリー企業にとっては死活問題であり、様々なルートを通じて公式ではないデータを収集している事はよく知られています。

かたやProがつかない標準モデルのiPhone 16とiPhone 16 Plusは、それぞれ6.12インチ / 6.69インチで、両方ともアスペクト比は19.5:9。つまり2024年モデルまでは画面サイズに全く変化がないとのこと。

ただし、iPhone 14世代ではPro限定だったダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)は、iPhone 15以降は標準モデルにもやって来る見通しです。

さらに翌々年(2025年)の「iPhone 17」シリーズでは、標準モデルも6.27 / 6.86インチとなり、バックプレーン(ディスプレイの駆動素子を形成した基板)にはLTPO技術を採用。すなわちProモデルのように常時表示が可能となり、最大リフレッシュレート120Hzに対応する見込みであるとまで伝えています。

さて今年のiPhone 15 Pro Maxに話を戻すと、ディスプレイパネルに「M12」(有機ELパネルの製造に使われる材料セット)、メインカメラのイメージセンサーに「IMX803」を採用するとのリーカー情報がありました。これらは2つとも、iPhone 14 Pro Maxと同じです。

これらを総合すると、iPhone 15 Pro Maxは最新プロセッサやチタン製の筐体、アクションボタン(サイレントスイッチから変更)やペリスコープ望遠レンズを新規採用するものの、それ以外はiPhone 14 Pro Maxと変わらないことになります。

iPhoneは必ず毎年買う人にとっては何も変わりませんが、買い時を見定めて買い替えたい人にとっては、来年のうわさ話を信じてもう1年待つか、それとも今年秋時点での最新モデルという現実を選び取るか、難しい選択となりそうです。


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《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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