リーバイスがAIファッションモデル採用。様々な体型・年齢・肌の色で生成して多様性高める取り組み

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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Levi Straus & Co./ Lalaland.ai
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ここ最近、ジェネレーティブAIに関する話題は尽きるところがありませんが、流行に敏感なファッションブランドもその流れに飛び込んでいます。

デニムブランドのリーバイスは AI開発企業のLalaland.aiと提携し、AI生成ファッションモデルを使った宣伝をテストする予定だと発表しました。

Lalaland.aiは、さまざまな体型、年齢、肌の色を持つ「ハイパー・リアリスティック」な、生身のモデルかと思うほどリアルなAIファッションモデルを生成可能なツールを提供します。スタジオのウェブサイトによれば、カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーなどとも提携しているとのこと。

リーバイ・ストラウスで新技術を担当するAmy Gershkoff Bolles博士は「AIが人間のモデルに完全に取って代わるようなことはないだろうが、この技術が顧客体験に対して持つ潜在能力に期待している」と述べています。

衣料品を購入する際、多くの人は写真に写るモデルがその服を着ている様子を参考にすると思われますが、いざ自分が着てみたとき、雑誌の1ページで見たモデルと自分の体型の違いに愕然としたことがあるはずです。

説明では、さまざまな体型や年齢、肌の色のAIファッションモデルを生成でき、生成されたモデルは顧客により「個人的な」ショッピング体験を提供するために「人間のモデルを補完」すると説明されています。ということは、消費者はゲームのキャラメイク機能のように自分の容姿に近いモデルを作り、そのモデルに商品を着せて、どのように見えるかを確認することが可能になるのかもしれません。

なお、リーバイスはモデルをAIで生成することで、より「持続可能」になると主張しているものの、一方では生身のモデルを完全にテクノロジーに置き換えるつもりもないとも説明しており、AI活用がどれぐらい効果的かははっきりとしません。

ちなみにファッション業界ではAR技術も注目されつつあるようです。ウォルマートは昨年の秋、消費者が自分の写真とAR技術を使って、衣類をバーチャルに試着できる「Be Your Own Model」と呼ばれる取り組みを開始しています。また、AmazonもSnapと提携し、Snapchatユーザー向けにAR技術を用いたサングラスの仮想試着体験を提供しています。


《Munenori Taniguchi》
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