ニンテンドー3DS / Wii Uのeショップは3月28日終了。買っておくべきWii Uタイトルはコレ

ゲーム Nintendo
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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ニンテンドー3DS / Wii Uのeショップは3月28日終了。買っておくべきWii Uタイトルはコレ

任天堂は2月16日、ニンテンドー3DSシリーズおよびWii Uの「ニンテンドーeショップ」サービス終了につき、終了日程などを更新しました。

これに伴い、ニンテンドーネットワークIDとニンテンドーアカウントの残高をまとめるサービスが2024年3月に終了することも告知されています。

3DS / Wii U向けニンテンドーeショップが段階的に終了することは、昨年2月の時点で告知済み。大きな節目となる「ダウンロード版ソフトや追加DLC、利用権やゲーム内アイテム購入の終了」は、約一か月半後に迫った2023年3月28日(火)午前9時となっています。

さらに同じ日時に無料ソフト(体験版含む)のダウンロードや、入手済みダウンロード番号の引き換え、任天堂ホームページでの販売も終了。この日を境にして二度と入手できない、あるいは別のプラットフォームでの復活がいつになるか不明なタイトルが出てくることになります。

一昔前であれば、買っておくべきタイトルの条件は「中古市場でプレミアム価格が付いているか、入手困難」一択でした。が、Nintendo Switch Online(拡張パック含む)でファミコンおよびスーパーファミコン、NINTENDO64、ゲームボーイ・ゲームボーイアドバンスまで過去ハードが揃っている今となっては、特定ハードに依存する作品でないかぎり、任天堂のファーストパーティタイトルを抑えておくべき根拠は薄くなっています。


もっか優先すべき条件は3つ。まず「サードパーティタイトルでプレ値、あるいはマイナーハード向けソフトで復刻が考えにくい」というもの。

前者であれば『サマーカーニバル'92 烈火』や『トリップワールド』 、後者であればMSX版の『悪魔城ドラキュラ』や『ゴーファーの野望・EPISODE II』など。ドラキュラやグラディウスは復刻コレクション系でもファミコン版が移植されやすいため、今後MSX版を入手するチャンスは限りなくゼロに近づくはず。

第2に「Wii Uというハードウェアと不可分に結びついているタイトル」です。『ワイルドガンマン』『ホーガンズアレイ』および『ダックハント』の3本は、ファミコンの光線銃をWiiリモコン+センサーバーに置き換えたもの。おそらくスイッチのJoy-Conでは再現できず、将来の後継ハードでもセンサーバー復活は考えにくいため、Wii Uとセットで大事に保存しておきたいところです。

第3に、上記と矛盾するようですが「任天堂が復刻しそうにないファーストパーティタイトル」です。たとえば『メタルスレイダーグローリー』は知名度が高いものの、スイッチオンラインでの「ファミリーコンピュータ」提供開始から5年目の今なお追加なし。

また『ファイアーエムブレム トラキア776』もメジャーシリーズながらも難度の異常な高さのためか、「紋章の謎」や「聖戦の系譜」が「スーパーファミコン」入りした後も登場する気配がありません。これらの前例からは、GBA用の『F-ZERO クライマックス』もスイッチオンラインでの選に漏れる不安もありそうです。

これらは普通に遊んで楽しいか?といえば疑問ですが、ゲームの資料的な価値や、二度と会えない不安を払拭するためには、今のうちに購入しておけば後悔はないはず。なにより、1本数百円~1000円未満で入手できるチャンスは、下手をすれば未来永劫ない可能性があります。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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