Twitter、ネタバレや少数意見を自己申告する「ステータス」機能をテスト

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Ittousai

テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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Twitter、ネタバレや少数意見を自己申告する「ステータス」機能をテスト

Twitterが新機能「Status」のテストを開始しました。

ステータスはツイートの本文とは別に、選択式でツイートの「ステータス」を付与できる機能。選んだステータスはユーザー名の下、ツイート本文よりも上に表示されます。

機能の説明文は「休暇中でもただテレビを視ているだけでも、ステータスを設定して皆にいま何をしているか伝えましょう」といったもの。

選べる「ステータス」にどんなものがあるかといえば、

  • A thread (スレッド)

  • Spoiler alert (ネタバレ警告)

  • Picture of the day (本日の写真)

  • Need advice (助言求む)

  • Unpopular opinion (少数意見)

  • Traveling (旅行中)

  • AMA (何でも訊いて)

など10数種類(カッコ内は適当訳)。それぞれ⚠や✈など絵文字アイコンが添えられています。ユーザーが入力するカスタムステータスはなく、説明にあった「テレビ視聴中」もありません。

旅行中や「Good morning」などはユーザーの現在の状態を伝える、いわゆるステータスとして分かりやすく、「Case of the Mondays」(月曜病)や「Vacation Mode」(休暇モード)も分かる一方、「本日の写真」や「ネタバレ警告」はユーザーがどうしているかより、ツイート自体の種別を示しています。

ほか、ここから連投でつなげますと示すための「スレッド」や、そのままの「助言求む」など、要はツイート本文の前に「このツイートはこのようなタイプのツイートですよ」と前置きする際に使われる定型的な一文から代表的なものを選び選択式にして、アイコン付きラベルにしたものに見えます。

(そう考えれば、ステータスの選択肢のひとつに「Current Status」(現在のステータス)があるクラクラするような設計もまあ理解できます。)

Twitterといえば、もともとはごく短文でユーザーが現在何をしているか、つまりステータスを親しい関係の相手に共有するツールとして開発されました。しかしいまでは多くの言語で文字数も増え、含められるコンテンツも増え、ステータスの更新ではない表現や議論や広告にも使われるプラットフォームとなっています。

改めて独立した項目として「ステータス」を設けるのはサービスの初心に帰ったようでも、ぐるぐると迷走しているようでもありますが、いずれにしても現在は一部のユーザーのみを対象にしたテストの段階。

Twitterは地域やユーザーを限定したテストをひっきりなしに実施しており、実際に導入されるのはその一部にすぎません。導入した新機能をすぐに取り下げることすらあります。

なお、ユーザーのステータスであるならば各ツイートごとに設定するのではなく、ユーザーに対して設定すべきでは、現にユーザー名の一部をそうした目的に書き換えている人も多いのでは、と思えますが、先にも述べたようにこの「Status」機能は個々のツイートに対して、自己申告でセマンティクスをラベルづけ・タイプ分けする機能。

わざわざ「少数意見」のようなものを用意したり、規定の10数種類から選ばせるのは、要するに特定の「ステータス」を一覧したり検索できるようにし、サービス上でツイートがより多くの人の目に触れるようにしたり、「会話を促進する」(※きれいな言い方)が目的と思われます。

《Ittousai》
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テクノエッジ編集長。火元責任者兼任 @Ittousai_ej

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