国産超高速産業用3DプリンタG-ZEROシリーズに、航空宇宙・半導体・医療などの先端分野で活用されるスーパーエンプラPEEKに対応した新機種が発売
PEEK対応国産超高速産業用3Dプリンタ『G-ZERO MP1』
FFF方式3Dプリンタを開発する株式会社グーテンベルク（本社：東京都大田区、代表取締役：李丞株、以下、グーテンベルク）は、2025年9月より新機種『G-ZERO MP1』の販売を開始します。G-ZEROシリーズの特徴『超高速・高精度』を維持しながら、航空宇宙・半導体・医療などの先端分野で活用されるスーパーエンジニアリングプラスチック（以下、スーパーエンプラ）PEEKに対応。国内設計・製造による高剛性筐体と独自の制御技術、大塚化学株式会社(以下、大塚化学)と共同開発したエンジニアリングプラスチック『POTICON FILAMENT』により、高強度・耐熱性など現場で求められる物性を実現しています。
■PEEK対応国産超高速産業用3Dプリンタ『G-ZERO MP1』概要
PEEK材に対応した3Dプリンタ『G-ZERO MP1』
G-ZERO MP1はPEEKの造形に特化したデスクトップ型3Dプリンタです。特殊な付帯設備を必要としないコンパクトな筐体でオフィスや工場のラインに気軽に設置できます。独自の金属フレームにステンレス外装、信頼性の高い駆動パーツ、高度な制御技術でPEEKの超高速/高強度/高精度造形を実現し、従来のPEEKの造形課題であった積層間結合の弱さを克服しました。またエンジニアリングプラスチック（PPS,PAなど）も使用可能で、お客様のニーズに合わせた実用可能なパーツを作成できます。
■G-ZERO MP1 特徴
- 最高450℃のノズル温度下においても、高速かつ高精度な造形を実現します。さらに、長時間の連続稼働に耐える堅牢な構造設計により、造形品質のばらつきを最小限に抑制します。- 最高造形速度700mm/s、加速度30,000mm/s²を実現。高温帯域での高速造形により、PEEKパーツを実用的な時間で製作可能です。さらに、積層ピッチ0.05～0.2mmの微細制御により、従来の3Dプリンタでは困難とされてきたPEEK部品を高精細に造形します。
- オフィス環境から工場現場まで容易に設置可能なコンパクト設計でありながら、高耐久構造と優れた 保守性を両立しています。ステンレス製筐体と新設計ベルトテンショナーにより、長時間稼働でも剛 性と精度を確保。さらに、ツールヘッドの容易な交換構造や専用除湿ドライボックスの標準搭載によ り、運用効率と保守性を大幅に向上させています。
- PEEKをはじめとするスーパーエンプラの造形において問題となる吸湿を防止し、高品質な造形を可 能にします。さらに、繰り返しの造形プロセスでも安定した出力を維持し、高機能材料に求められる 品質再現性を確保します。
『G-ZERO MP1』で造形されたPEEKサンプル
■製品仕様
G-ZERO MP1 製品仕様
■POTICON FILAMENTについて
高付加価値材料の3Dプリンティングを実現する、大塚化学との共創による『POTICON FILAMENT』シリーズ
航空宇宙・半導体・医療など。PEEK造形の可能性を広げるPOTICONPOTICON（ポチコン）は、大塚化学のチタン酸カリウム繊維「TISMO」を樹脂に加えて開発された機能性複合材料です。ガラス繊維よりも圧倒的に微細な繊維が、強度・剛性と寸法安定性を実現。従来の成形では難しかった超薄肉パーツも可能にします。高強度・高耐久・高摺動性が必要とされるエンプラ分野で実績を持つ材料で、ついに3DプリンタでPEEK対応の「POTICON FILAMENT」が誕生しました。
ティスモとガラス繊維の比較 ※いずれの画像もSEM写真（スパッタエッチング処理をしたものを撮影）
PEEKは耐薬品性・耐熱性・寸法安定性に優れるが、造形が難しく3Dプリンタでの活用は限定的でした。大塚化学のPOTICON PEEK（KT14/KT14B）は、補強材TISMOを均一配合することで強度・剛性を高め、反りを抑え、ノズル摩耗も低減します。その結果、長期安定した造形が可能となり、航空宇宙・半導体などでの利用拡大が期待されています。
■ものづくりワールド 次世代３Dプリンタ展[大阪]にてG-ZERO MP1を展示
１０月１日～３日にインテックス大阪で開催される「ものづくりワールド 次世代３Dプリンタ展」にてG-ZERO MP1を展示します。実機デモンストレーションに加え、「POTICON PEEK」による試作品も多数展示します。■会社紹介
社 名： 株式会社グーテンベルク
創 業： 2021年2月
本 店： 〒144-0031 東京都大田区東蒲田2丁目1-15
代表者 ： 代表取締役 李丞株
事業紹介： 3Dプリンタ事業（開発、製造、販売、出力サービス）
https://gutenberg.co.jp/
本件のお問い合わせ先
株式会社グーテンベルク 広報担当
電 話：03-6428-6075
メール ：info@gutenberg.co.jp
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