OpenAIは、AIチャットボット「ChatGPT」の画像生成機能と連動した新しいビジュアル広告フォーマットのテストを米国で開始すると発表しました。広告はChatGPTの画像生成機能で画像を生成する際に表示され、生成された画像とは明確に分離された形で掲載されるとしています。
OpenAIは今年2月からChatGPTに広告を導入しています。これはチャットボットの出力文の下に企業名・ロゴ・リンクを表示するテキスト中心の形式でした。今回はそこにビジュアル的な要素を加えた新フォーマットへと拡張します。同社によれば、ビジュアル広告を加えることで、ユーザーが推薦された商品やサービスを「自分の生活にどう取り入れられるか」をより具体的にイメージしやすくなるとしています。

いまや、ChatGPTの週間アクティブユーザーは12億人に上るとされており、広告が全世界に展開された際には、オンライン広告市場における存在感が大きく高まることも考えられます。ただ一方で、広告の表示がユーザー体験を損なうリスクの可能性も指摘されており、それによって無料・低価格プランの利用者を有料プランへ誘導しようとする意図もあるかもしれません。
OpenAIは広告表示にあたり、広告には必ずそれとわかるラベルを付与すること、広告の内容がChatGPTの提供する回答に影響を与えないこと、健康やメンタルヘルスなど、センシティブなトピックに関する会話に広告を表示しないこと、ChatGPT PlusおよびProの有料会員、ならびにエンタープライズ顧客には広告を表示しないことといったガイドラインを設けています。
また、今回の発表と合わせてOpenAIは広告効果の計測ツールおよびパートナーエコシステムの拡充も明らかにし、地域ベースの広告実験(ジオベース実験)にも取り組むとしています。さらに、広告主がChatGPTの広告環境をより深く理解するための「ブランドスータビリティ評価パイロット」の開発も進めているとのことです。
新しいビジュアル広告フォーマットは、2025年内に米国の一部広告主を対象としたテストとして開始される予定です。現時点では米国のみが対象で、グローバル展開の時期は明らかにされていません。
OpenAIは今後も追加の広告フォーマットの実験を続けていく方針を示しています。なお、広告収益は無料および低価格プランの運営を支えるために活用されるとしています。








