人の顔で遊べ。任天堂の瞬間スマホゲーム「Pictonico!」(ピクトニコ)をやってみた IS開発「メイドイン」と顔面ゲームの系譜

ゲーム Nintendo
Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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任天堂がスマホアプリ『Pictonico!』(ピクトニコ!)の配信を開始しました。App Store / Google Playから無料で入手できます。

ピクトニコ!は スマホ内の写真を使う「瞬間アクションゲーム」。写真内の顔が加工されてシンプルなミニゲームになり、数秒間で次々とクリアしてゆく趣向です。

名前こそ新しいものの、テンポの良いゲーム展開と、ジャンル「瞬間アクションゲーム」はゲームボーイアドバンスから続く『メイド イン ワリオ』シリーズそのもの。開発も『メイド イン』過去作の多くを担当してきたISことインテリジェントシステムズが手掛けています。

ミニゲームの内容は、アゴをスワイプで上下させて食べさせる「かむ」、舌を出した口にキャンディーを運んで舐めさせる「ペロペロキャンディ」、眉をフリッパーに見立てた「ピンボール」など、一瞬で終わる他愛のないものばかり。

無料のお試しとして3つのミニゲームを遊ぶことができ、800円の「ゲームパック Vol. 1」を買えば50種類、600円の「ゲームパック Vol. 2」では30種類のゲームを追加して、合計80種類のゲームが出題されるようになります。

■ とりあえず買ってみた。『メイドイン』のグルーヴ感に家族友人の顔芸が不意打ち

瞬間アクションを名乗るだけあって、お試しの三種類だけでは瞬間的に慣れてしまうため、とりあえずゲームパックを購入して遊んでみました。

ミニゲーム単品を見れば、一方向にスワイプするだけ、顔をタップするだけのゲームすらあり、覚えれば幼児でも遊べるシンプルなものばかり。

しかしテンポよく次々と出題されることで、次はなんだ?何を求められてるんだ?を咄嗟に判断する緊張とクリアした瞬間の安堵、連戦の高揚が途切れず続き、独特のグルーヴ感を生んでいます。つまりは「メイドイン」シリーズ正統の瞬間アクションゲームです。

今作ではそこに、自分のスマホにあるリアル家族友人知人の顔面が強制デジタル顔芸?で差し込まれ不意打ちしてきます。

■ ポケットカメラ・うつすメイドインワリオ・顔シューティングと続く「人の顔面で遊ぶ」系譜

メイド・イン系列の瞬間アクションゲームの伝統と掛け算されるのは、スマホの中にある顔写真がゲームになる要素。こちらも任天堂は執拗にゲーム化を続けており、カメラを搭載したニンテンドー3DSではプレーヤーや身近な人の顔面が空を飛んで襲いかかる奇ゲー『顔シューティング』が、初代ゲームボーイの周辺機器ポケットカメラでも取り込んだ顔で遊ぶミニゲームがありました。

『顔面で遊ぶ』の変種としては、ピクトニコ!の開発元ISはニンテンドーDSi で『うつすメイドインワリオ』(2008年)なる、こちらも奇怪なゲームを開発していたこともあります。

今回の『Pictonico!』は、主に正面を向いた顔が素材になり、簡易的な画像加工で大口を開けて岩石を噛み砕いたり、ポッと赤面したり涙を流したり、眉がフリッパーとして可動するピンボール台になったり、顔ハメパネル的な雑キャラクターとして登場したり。要するに人の顔を好き放題に弄ってゲームに仕立てます。

どれも他愛なく鼻で笑う程度のものですが、『瞬間アクション』としてただでさえ一瞬の認識能力が問われ緊張しているため、自分や家族や友人知人の変顔が雑な加工と意外な組み合わせで大写しにされるだけで妙なツボに入ってしまい、簡単なはずのゲームに失敗するのが今作の醍醐味(?)。

ゲームによるものの小さい子供でも遊べ、一度理解してしまえば老若男女さほど差が出ないため、スマホを回して・囲んでお子様接待用としては確実にウケます。iPadでもスマホ拡大ではなく全画面で遊べるため、持っている人は小さな画面を覗き込むスマホよりもタブレットがおすすめ。

幼児向けだけかといえばそうでもなく、ゲーム自体はシンプルながら緊張感があり、タイムアタックや生き残りモードなどゲームとしての歯ごたえのあるチャレンジもできるため、ムキになってクリアを目指してしまう、競争してしまうゲーマーどうしでも『メイド・イン』シリーズのように楽しめます。

写真は特定の日やアルバムだけを使うように設定したり、この顔は出さないのNG指定も可能。通常のプライバシーポリシーや規約のほか『任天堂からの約束』として、分かりやすく写真を外部送信しないこと等を伝えているのも任天堂らしさです。

数人分の顔を使うゲームもよくあり、意外な組み合わせが意外な役どころで出てきて笑ってしまうのも楽しみのひとつですが、「すべての写真」設定では誰だか分からない顔が出てきたり、何らかの修羅場や気まずい状況にならないとも限りません。

まずはスマホの写真アプリで特定の顔を選んでアルバムにまとめて、ピクトニコ!側で指定したり、あるいはイベントで写真を撮ったならばその日だけを指定するなどで事故を防いだほうが無難です。

(はっきり顔が認識できても、実写かそれに近い表現でないと選ばれない様子。アニメやゲームのキャラクターで遊ぶのは、よほど写実的でないと難しそうです)

基本的にはパーティーゲームネタではありますが、シンプルなスマホゲームとして淡々とミッションをクリアしたり埋めてゆくのも、頭を空っぽにしてリフレッシュしたあと「何やってるんだ?」と正気に戻るサイクルが働くだけ、ついソーシャルメディアやショート動画フィードのクリックベイトアルゴリズムに身を任せて永久にスクロールして時間を蒸発させてしまうよりは無限にマシな選択肢です。

Pictonico!アプリ App Store

Pictonico! Google Play のアプリ

《Ittousai》

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