「XREAL Air 2 Ultra」を発表会で実体験して分かったこと。動画レビュー

ガジェット XR / VR / AR
わっき

デジタル・コンテンツ・デザイナー/パノラマ写真家/YouTuber。1999年にフリーランスとして独立。テレビ/映画/ゲームなど幅広い分野の映像制作を手がける他、YouTuber、動画レポーターとしても活動中。パノラマ写真は1990年代から撮り続けている。

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CES 2024にて発表されたARグラスの新機種「XREAL Air 2 Ultra」。実際にその動作を体験してきましたので、動画でまとめました。

本体重量は80g。前後の重量バランスが50:50に設計されているので、長時間使用しても疲れにくいでしょう。

ディスプレイはSony OLED、フルHD解像度で視野角は52度。チタンフレームで高級感あるデザインに仕上がっています。

前モデル「Air 2 Pro」の上位版という位置づけですが、大きく違うのが2つの小型環境センサーが搭載されていること。

これによりハンドジェスチャーでの操作や、現実空間をトラッキングした6DoFでのAR体験が可能となりました。

ただしモノクロのセンサーカメラなので、3D写真/動画の撮影には対応していません。

ノーズパッドがS/M/Lの3段階用意されていて、メガネを掛けたままでも使用できるようになりました。

従来通り処方型のインサートレンズも使用できますが、 Air/Air 2のインサートレンズとは互換性がないのでご注意ください。

僕は乱視なので眼鏡の上から使用したのですが、ノーズパッドが大きくなるとスクリーンと目の距離が遠くなるので視野角は少し狭くなります。

とはいえこの手のARグラスは没入するような使い方ではないと思うので、あまり大きな問題ではないのかも知れません。

デモでは目の前に配置されたたくさんの画面をハンドジェスチャーで操作しました。

ブース横の画面に体験している様子を俯瞰で合成した映像が表示されていました。これで何となく僕の体験している視界のイメージは伝わるとは思いますが、これらが全て目の前に広がって見えている訳ではなく、視野角52度分の一部を切り抜いて見ているような感じです。

頭を振ることで全体の配置が見えるのですが、空間センサーが効いているので画面がその場に浮かんているように定位してくれています。

まずはLEDライトの色を画面上のバーをスライドして変更。スマート家電との連携ということで、照明だけでなくエアコンの設定なども画面上でできそうですね。

説明員の方がテーブル上の空間マーカーを操作すると、見えている画面類がガラッと一気に変わりました。仕事モードからゲームモードや動画視聴モードに切り替えたりという使い方も想定できますね。

空間センサーは正面ではなく18度下向きの角度で付いているので、割と楽な姿勢でハンドジェスチャーが使えます。しかしカーソル操作は頭の向きで行うので、上の方をクリックしたい場合に手がセンシング範囲外になってしまうことがありました。

この辺はApple Vision Proのようなアイトラッキングの操作性には及びません。Meta Questシリーズのハンドトラッキングの様に指からビームが出るような

逆に上方向のトラッキングは思ったより良好でした。動画では遅延しているように見えますが、恐らくこれは画面合成時の問題であり実際には操作性は悪くありません。

3D映像の視聴も可能。映画館で使う偏光眼鏡だと映像が少し暗くなってしまいますが、明るくキレイな3D映像が楽しめるのは良いですね。

ただしVRヘッドセットのような広い視野角はないので、目の前に映画館のような大画面!というよりも、自宅のテレビやモニターをどこでも使えるという印象です。

自前で撮影した3D映像も視聴できますが、iPhone 15シリーズやVision Proの空間ビデオは直接再生できないのでサイドバイサイド(SBS)形式に変換する必要があります。

iPhoneと繋いで簡単に空間ビデオを楽しみたいという要望を出しておきました。

今回のイベントでは、製品発表の前にファッションショーが開催されました。

実際の利用シーンを想定したARグラスとのコーディネートということで伝えたいことは理解できましたが、操作デバイスが繋がっていないので単なるサングラスのファッションショーっぽくなっていたのは残念でした。

しかしこの様なデバイスの発表会でファッションショーが行われるのも面白いので、XREALなどで体験できるように3D動画で撮影してみました。

対応デバイスやアナグリフメガネでお楽しみください。

「XREAL Air 2 Ultra」は9万9800円で既に予約が開始されています。注文殺到して供給が追いつかないという説明で、予定より出荷が遅れるそうです。またそのお詫びとして予約分にはオプションの「空間マーカー3種」が無料で付属されます。


Ultraは一般向けというよりも開発者向けモデルだとは思いますが、ハンドトラッキングや6DoF対応など「ARグラス」としての使い勝手が向上し、今後のさらなる開発が楽しみです。

《わっき》
わっき

デジタル・コンテンツ・デザイナー/パノラマ写真家/YouTuber。1999年にフリーランスとして独立。テレビ/映画/ゲームなど幅広い分野の映像制作を手がける他、YouTuber、動画レポーターとしても活動中。パノラマ写真は1990年代から撮り続けている。

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