Steam Deckで『Starfield』のパフォーマンス改善、外付け画面でVRR対応。プレビューチャネルにてアップデート提供開始

ゲーム PC
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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人気の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」が、外付けディスプレイ接続時の動作が改善され、SF超大作ゲーム『Starfield』のパフォーマンスが向上しました。

これらはプレビューアップデート「Steam Deck OS 3.4.3」により実現するものです。現在テスト中の新機能を試せるSteam Deck OSプレビューチャネルにて提供されており、「設定」>「システム」>「システム更新チャネル」から参加できます。

本バージョンにおける、主な新機能は2つ。1つは、外付けディスプレイ接続時の可変リフレッシュレート(VRR)とHDRのサポートです。HDRはディスプレイが対応している場合は有効にでき、VRRは対応USB-Cアダプタがあればディスプレイ設定から有効にできるとのことです。

もう1つは、Steam Deck標準のカラーレンダリングを「sRGB色域をエミュレートする」よう調整されており、「わずかに暖かく、より鮮やかな色の見えるようになる」と述べています。sRGBとは国際標準規格の色空間のことで、Windows環境においても事実上の標準となっています。

この変更は固定ではなく、ユーザーがディスプレイの色の鮮やかさや色温度を微調整できる設定も追加しています。

ほか、目玉となるのが「グラフィックドライバを更新し、多くの(ゲームでの)パフォーマンスと機能を改善した」という点でしょう。その筆頭として、『Starfield』のパフォーマンス改善を挙げています。

9月中旬現在では、『Starfield』はSteam Deckでの動作が検証されていません(Steam Deck互換性は「不明」と表示)。それでも、Steam Deckでプレイする人は数多くいて、Redditでスレッドも立っているほど。Valveとしても、ユーザーの声に耳を傾けざるを得なかったのかもしれません。

また細かな修正点としては、「Bluetooth接続の安定性を向上」と「スリープ復帰速度を少し改善」もあり。特に前者は、無線ゲームコントローラーを愛用する人には切実な問題でした。

今回のプレビュー版が不安定な場合は、いつでも「設定」>「システム」>「システム更新チャネル」から安定版に戻すことができます。興味のある方は、自己責任のもとで試してみてもよさそうです。

ちなみにSteam Deck本体は、9月22日午前2時まで、最大20%オフでセール中です

《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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