テスラ、Model Yのハンドルをネジ留めせず納車。走行中に脱落で当局が調査

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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複数のテスラModel Yオーナーが、走行中にステアリングホイール(ハンドル)がコラムから脱落するトラブルに遭遇したと報告しています。これを受けて、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始しました

調査対象となるのはテスラModel Yの2023年モデルで、推定約12万台が出荷されています。NHTSAの文書によると、ハンドル脱落はこれまで2件が報告されており、いずれもハンドルがステアリングコラムにボルト留めされないまま出荷され、単にコラムとの摩擦力だけでそこに留まっていたとのこと。またこれら2台はその後、適切にハンドルが固定されたとのことです。

報告された2台のうち1台は納車から5日後の1月下旬に、ハイウェイを走行中にハンドルが脱落したとのこと。幸いにも後ろに車はなく、ゆっくりと路側帯に接近して停止できたものの、場合によっては大事故に至ってもおかしくない状況だったと言えるでしょう。もう1台のほうも、やはりそれほど走行する前にハンドルの脱落があったと報告されています。

問題を報告したテスラオーナーのひとりは、サービスセンターに苦情を述べたのち、テキストメッセージで謝罪の言葉を返されたものの、それとともに103.96ドルの修理見積もりも提示されたとSNSに投稿しました。

テスラオーナーはこの対応に呆れ、修理ではなく返金を求めました。しかし、サービスセンターはテスラには返品対応のポリシーはないものの、販売および配送チームに連絡はできると回答。最終的には、テスラ側からハンドルを修理して乗り続けるか、新車に交換するかとの選択肢が提示され、新車交換を選んだと報告しています。

ちなみに、このテスラオーナーはイーロン・マスク氏のファンであり、貯蓄の大半をテスラ株に投資しているとのこと。そして問題発生後、テスラから貸与された代車に乗るのを家族が怖がったものの、すでに信頼を取り戻したと述べ、「テスラが品質管理を改善し、他の人たちが同様の体験をすることがないよう望んでいる」とAPにコメントしています。

自動車のハンドルが外れるというトラブルは普通ならあり得ないことですが、米国(とカナダ)では2月に、日産アリアでやはりステアリングのボルトの留め忘れの問題が報告され、1063台がリコールされていました。幸いに、こちらも事故は報告されていません。


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《Munenori Taniguchi》
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