生成AIを毎日使っている人ほど、「自分以外の人が、AIで何を作っているのか」を生で見る機会は意外と少ないものです。SNSに流れてくる作品や成果物は、どうしてもバズったものに偏ります。
その偏りを一日でまとめて埋められる場所があります。それが11月7日の「AIフェスティバル 2026 Powered by THIRDWAVE」です。AIフェスティバル は今回で4回目、会場をベルサール渋谷ファーストに移しての開催です。入場は無料(ドスパラの無料会員登録が必要)。会場入口では「ドスパラアプリ」で会員番号とバーコードを提示するので、事前にアプリのダウンロードと登録を済ませておきましょう。16歳未満は会員登録なしで入場できます。
AIで作ったものを「売る・見せる」85サークル——AIクリエイターズマーケット 2026

会場の一番大きな区画を占めるのが「AIクリエイターズマーケット 2026」です。AIを使って作ったアプリ、ゲーム、動画、音楽、コミック、書籍、ロボット、AIツール、AIに関する同人誌などを販売・展示する、AI特化型の同人即売会です。
チラシ掲載時点で85サークル(一部未定を含む)と多くの団体が参加しますが、ジャンル表記を見ていくと「アプリ・サービス」「技術」「機械・ロボット」「グッズ」「書籍・コミック」「音楽」「動画」「ゲーム」と幅広く、企業名義の出展(Moon Technica、リフレックス・ラボ、EmplifAI、Puri Prince、ORSO、サードウェーブなど)と個人サークルが同じ島に並ぶのが特徴です。「ゴールデン街キョウコ's」「他人ハウス」「暗黒〇〇結社」「toio™で作ってみた!友の会(非公式)」「東大AI研究会」といった名前が同居しているあたりに、このイベントの空気感が出ています。
作っている本人に「これ、どうやって作ったんですか」と直接聞けて、その場で買って持ち帰れます。技術同人誌を探している人にも、AIで作った音楽や動画の「今の到達点」を確かめたい人にも、これ以上効率のいい場所はなかなかありません。
マーケット以外にも、AIハッカソンの決勝戦、ライトニングトーク、ラウンドテーブル、AIアートグランプリの授賞式、「AIゲーム」コーナーが、同じフロアに同居します。順に紹介します。
2人チーム、3時間。予選6ラウンドを勝ち抜いた20組が「日本一のAIハッカー」を争う

今回のキーワードは「創る・語る・競う・つながる」。このうち「創る」にフォーカスしたのが「全日本AIハッカソン 2026 決勝戦」です。3月から8月にかけて東京・大阪・オンラインで6ラウンドの予選が行われ、各ラウンド30チームが3ブロックに分かれて3時間の「高速頭脳バトル」を戦ってきました。各ブロック1位が決勝進出、2位は9月26日の敗者復活戦へ。そこから2チームが加わり、決勝には計20チームが並びます。
面白いのはレギュレーションです。2人1組の参加で、制限時間は3時間。生成AIやコーディングエージェントを前提にした今、「1人ではなく2人で、しかも3時間で何をどこまで作るか」という設計自体が、AI時代の開発スタイルをそのまま競技化しています。優勝賞金は10万円です。
決勝は会場内の特設スペースで行い、14時30分からの審査会は誰でも観覧できます。総合司会は、AI研究家でこのフェスティバルのプロデューサーでもある清水亮氏。参加チームは「Vertex Hunters」「ふみコード」「超弩級生成兵器ダブルギガントス」「#せなびにむちゅー」「チームど素人」などです。

10分×連続。3トラックの「AIライトニングトーク」
ステージ企画は「AIライトニングトーク」です。10分間のショートプレゼンを時間帯ごとのテーマで連続して行う形式で、公募(6月1日~7月31日)で集まった登壇者に加え、企業PRや研究発表も含まれます。
12:00~ ビジネス&サービス トラック:業務効率化から、これまでになかったサービスまで、AIを活用した取り組み
14:00~ イノベーション トラック:既存の発想や枠組みにとらわれない、新しい表現・体験・価値
15:00~ テクノロジー トラック:研究、ビジネス、そして「遊び」に。AIを動かし、進化させる技術とアイデアの最前線
登壇者と詳細なタイムテーブルは公式サイトにて順次公開する予定です。
海外学会スタイルで「AIについて議論する」——AIラウンドテーブル
「AIラウンドテーブル」は、テーブルごとにテーマを決め、モデレーターを中心に自由討論するコーナーです。海外の学会でよくあるディスカッション形式を、日本のイベントに持ち込んだものです。事前申込は不要で、コーナーに直接行けば参加できます。
12:00~ Table1「ゲーム開発」:モデレーターは清水亮氏(「AIゲームセンター」構想プロデューサー)
14:00~ Table2「ビジネス」
15:00~ Table3「クリエイティブ」
第五回AIアートグランプリ授賞式(13:00~)。テーマは『調和』
13時からは会場ステージで「第五回AIアートグランプリ」の授賞式が行われます。今回のテーマは『調和』。静止画部門、エンタテインメント部門、フィジカル部門、技術革新部門への応募作品からグランプリが決まり、優秀賞並びにTHIRDWAVE賞を受賞した作品は会場ホワイエに展示されます。
審査委員長はアーティストの河口洋一郎氏。審査員は齋藤精一氏、中谷日出氏、本木克英氏です。グランプリは賞金15万円とGALLERIAデスクトップ、準グランプリは賞金10万円とGALLERIAノート、THIRDWAVE賞は賞金5万円に加えて「AIフェスティバル2027のキービジュアルに採用」という副賞が付きます。実際、今回のキービジュアルは前回THIRDWAVE賞を受賞したRisa氏の「創世の光」です。
「AIゲーム」コーナー——清水亮氏の「AIゲームセンター」構想を体験
清水亮氏が進めている「AIゲームセンター」構想の応援企画として、AIで人類の想像力を拡張することを目指して制作された「AIゲーム機」を実際に遊べるコーナーが設けられます。

イベント情報
日時:11月7日(土)10:00~17:00
会場:ベルサール渋谷ファースト(渋谷駅JR東口から徒歩8分/地下C1出口から徒歩6分)
入場:無料(ドスパラ会員登録・ドスパラアプリ提示が必要。16歳未満は不要)
主催:サードウェーブ
パートナー:AMD、Intel、NVIDIA
メディアパートナー:窓の杜、マイナビニュース、テクノエッジ
公式X:@aifestival_jp




