XBOXに新部門『XP』、元スター・ウォーズ幹部のマイクラ開発元社長がトップ就任 マイクロソフト傘下ゲームIPの映画化・商品化・テーマーパーク化を統括

ゲーム Microsoft
Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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マイクロソフトのゲーム部門XBOXが、自社ゲームを映画やテレビ・関連商品・イベントやテーマパークへと広げる新部門「XP」を設立しました。

責任者には、マインクラフトの開発元であるMojangの社長を務めたKayleen Walters氏が就任。後任にはMetaの幹部やRedditの最高プロダクト責任者を歴任したMaria Angelidou-Smith氏が就きます。

■映像化から商品、テーマパークまで4分野を統括

XPは経験値を意味する「eXperience Points」にかけた名称。次の4つの「P」分野を統括します。

・XBOX PICTURES:映画、テレビなどの映像化
・XBOX PRODUCTS:グッズ化、ライセンス商品
・XBOX PARTNERSHIPS:スポンサーやブランドとの提携、クリエイターとの協業
・XBOX PLACES:放送・ライブイベントや、テーマパークなどロケーションベースの体験施設

マインクラフトの商品化や大ヒットした映画など、マイクロソフトは従来からゲームのフランチャイズ展開に取り組んできましたが、XPはXbox内の複数のチームに分散していた機能を一つにまとめた組織です。

目的は映像化やグッズ化などのフランチャイズ展開を通じて、既存のゲームファンにも新たな層にもゲームの世界観を広げ、コミュニティとファンを育てること。

横展開の統括組織を設立する一方で、XBOXの最高戦略責任者Matthew Ball氏は今後もゲームがフランチャイズの中心であることは変わらないと強調しています。

■ 社長はスター・ウォーズとマイクラで実績

XPの責任者となるWalters氏は、マイクロソフトでマイクラのMojangを担当する前はルーカスフィルムに13年間在籍し、フランチャイズマーケティングおよびインテグレーテッド プランニング担当のバイスプレジデントなどを歴任した人物。

Mojang参加後はフランチャイズ展開の責任者からプレジデントになり、世界でヒットしたマイクラ映画『A Minecraft Movie』では製作総指揮を務めています。

マイクロソフトによると、Mojang在任中にマインクラフトの消費者向け商品事業は数十億ドル規模に成長し、販売本数は3億5000万本から4億2500万本超に伸びました。

Walters氏の後任としてMojangのCEOとなるAngelidou-Smith氏は、MetaでFacebook Groupsなどを率いた後、RedditでChief Product Officerを務めました。着任は10月19日。

■ マイクラ映画とFalloutドラマは成功、Haloは賛否で2シーズン終了

Xbox傘下のIPは、これまでも外部の映画会社や配信事業者と組む形で映像化されてきました。

成功例のひとつ『A Minecraft Movie』(2025年)は世界興収約9.6億ドルで、2025年公開作では米国で1位、世界5位でした。ゲーム原作映画としての累計興行収益では『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に次ぐ2位。

(国内の興収は39.4億円。2025年の洋画では4位とヒットではあるものの、爆発的人気というわけでもありません。)

ベセスダの『Fallout』は2024年にAmazonのPrime Videoで配信が始まり、Amazonによると約3週間で6500万人が視聴。オープニングはプライムビデオの歴代2位となる視聴数を記録しています(一位は指輪物語スピンオフの『力の指輪』)。フォールアウトはシーズン3の制作も決定済。

とはいえ大成功ばかりでもなく、看板の『Halo』は2000年代の映画化が頓挫した後、企画と立ち消えを延々と繰り返した挙句、2022年にParamount+でドラマとして配信されましたが、ゲームファンのイメージとはやや離れた展開には賛否があり、2シーズンで終了しています。(2シーズン続いた時点で成功とみなすかはともかく、Falloutの大成功には及ばない意味で)。

今後はマイクラ映画の続編が2027年7月に、『Call of Duty』の実写映画が2028年6月に公開予定。テーマパークとしては、2027年に英国で「Minecraft World」が開業します。

さらに将来の話では、XBOXとのパートナーシップが話題になった小島秀夫監督の新作『PHYSINT』は、最初からゲームだけではなく映像化も含めた展開を構想しています。

■ ファン層拡大・ゲームへの還流は任天堂が成功

いわゆるメディアミックス展開やグッズ化は昔からゲームIPの定番ですが、ゲームの外でIPとの接点を増やし、ファン人口を拡大し、ゲームへ人を呼び込む取り組みに注力した近年の成功例としては任天堂が挙げられます。

2021年にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「SUPER NINTENDO WORLD」が開業し、その後はハリウッドとオーランドにも拡大。2023年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は世界興収約13.6億ドルで、ゲーム原作映画として最大のヒットになりました。任天堂によれば、公開後にはマリオのゲームの販売が前年を大きく上回り、グッズの売上も伸びています。

大規模なレイオフと事業再編の激動が続くXBOXですが、フランチャイズ展開の強化で思わぬ作品が映像化やグッズ化に成功するかもしれません。

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《Ittousai》

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