Apple TV、F1レース中継をDolby Atmos対応へ。サーキットの臨場感を空間オーディオで配信

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Apple TVは、自動車レースの最高峰であるフォーミュラ1(F1)の米国における中継にDolby Atmosを採用します。10月23日から25日にかけてテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるUSグランプリから、空間オーディオによる配信が開始されます。

Apple TVは2026年シーズンから、米国内でF1の独占放送を開始しており、決勝レースだけでなくフリー走行や予選、スプリントレースなどすべての走行セッション、レース前後の解説・分析番組、オンボードカメラ映像、チームラジオ、ライブテレメトリーなどを視聴者に提供しています。映像は4K・Dolby Visionに、サウンドは5.1chサラウンドサウンドに対応済み。今回のDolby Atmos対応はそのサウンド面における新しい試みとなります。

アップルのスポーツ部門責任者ジェームズ・デロレンゾ氏は、今回がApple TVにとって初めてのスポーツ中継へのDolby Atmos導入だと述べています。さらに、USグランプリでは一部のカメラにiPhoneを使用し、通常のテレビ中継用カメラでは不可能な視点からの映像も中継に挿入する予定とのことです。

複数のメディアで活動してきた経歴を持つヴィンチェンツォ・ランディーノ氏のモータースポーツ関連ニュースレターBusiness of Speedによると、レース中継のDolby Atmos対応にあたっては、新たな収録機材をサーキットに持ち込む必要はなく、F1がすでにサーキットのコースサイド各所に設置しているマイクやセンサーをそのまま活用してDolby Atmos向けの音声ミックスが可能とのこと。

もちろん、配信にはコースサイドでの音だけでなく、ピットレーンやガレージ内でのエンジン音、実況解説、チームラジオ音声も含まれ、対応する再生環境を持つ視聴者には、機器の構成に応じて自動的に最適化された、天井方向を含むDolby Atmosの立体的な音場が提供されます。

アップルとF1を運営するLiberty Mediaは、2026年シーズンから5年間のF1放映権契約を結んでいます。アップルのサービスおよびヘルスケア担当上級副社長であるエディ・キュー氏は、昨年までの地上波放送と比較して視聴者数が増加しており、これまでよりも若い層や女性視聴者へのリーチが拡大していると述べています。ただし、Apple TVは個別のイベントにおける平均視聴者数を公表していないため、現時点では昨年までの米国におけるF1中継の視聴数とは比較できません。

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