ソニーがPS5向けの新しいグラフィック技術QSSR (クイックスペクトルスーパーレゾリューション)を発表しました。
QSSRは、PS5 Proで使えるAI超解像技術PSSRをProではない無印のPS5でも使えるように最適化した技術。
従来のアップスケール技術と置き換えることで、フレームレートの滑らかさを維持しつつ画質を一段向上させたり、同等画質でさらに滑らかに表示できるようになります。
¥55,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
まずは10月2日配信のアップデートで『Marvel's Wolverine』と『Ghost of Yōtei』から利用可能です。
■ PS5 Pro専用のPSSRをベースPS5用に書き換え

QSSRは、PS5 Pro専用だったAI超解像「PlayStationスペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」の新たな進化形で、AMDとの共同プロジェクト「Project Amethyst」から生まれた技術。
PSSRは処理能力の制約から通常のPS5では動かせませんでしたが、SIEはニューラルネットワークの構造を効率化し、PS5向けに実装を最適化することで、上位機種のProでなくてもAIによる画質向上を受けられるようにしました。
Proでは引き続きPSSRが最高水準としつつ、QSSRもPS5の映像の精細さと安定性を明確に改善すると表現しています。
■内部解像度を下げても高画質、チラつきやアーティファクトも改善

AI超解像は、低い解像度の画像を機械学習モデルで高解像度の映像に再構成する技術。PCではNVIDIAのDLSSが先行し、プレイステーションではAI処理ユニットを強化したPS5 ProでPSSRを利用できます。
内部的に低い解像度で粗く描画し、表示用にアップスケールする手法自体は前々世代から一般的で、PS5もAMDのFSR3技術などを活用してきました。
この部分を開発者がQSSRに置き換えることで、ProではないPS5でも画質や滑らかさの向上、従来のアップスケール技術の副作用であるアーティファクト(不自然なゴミ)軽減といった恩恵を得られるようになります。
■ 対応はゲームごと、既存タイトルは開発者しだい
導入面の要点は、
・PS5本体の機能として全ゲームに一律で効くものではなく、ゲームごとに開発者による組み込みが必要
・PS5 Pro EnhancedタイトルでPSSRに対応していれば、ほぼ差し替えで導入でき、通常PS5での画質が一段階上がる。必要な調整は「数日程度」
・PS5 Pro Enhancedではなく、PSSR対応でもない発売済みタイトルでも、開発者がパッチを当てることで対応自体は可能。比較的楽なタイトルもあればそうでないものもある。
■まずは最新作2本から。足踏み続く現行世代機に大きな意味
現時点で対応するのは、Insomniac Gamesの『Marvel's Wolverine』とSucker Punch Productionsの『Ghost of Yōtei』という、SIE傘下スタジオの最新作2本のみ。
SIEはQSSRをPlayStation向けのすべての開発者に広く提供するとしており、今後さらに多くのタイトルでの採用を見込んでいます。PS5 ProのPSSR対応タイトルはすでに多数あることから、発売済みタイトルの後追い対応にも期待がかかります。
PS5は発売から5年以上が経過したものの、価格は下がるどころか値上げが続き、今年4月の改定で通常版は9万7980円と、発売時の5万4978円から約1.8倍になりました(ディスクレスの日本国内版は)。
AI処理ユニットを載せた上位版PS5 Pro ならば世代の途中でグラフィックやゲーム体験を向上できますが、こちらも値上げして13万7980円。次世代機のうわさも続くものの、メモリやパーツ高騰の影響もあり、各社ともなかなか厳しい状況です。
ハードウェア的には足踏みを迫られている現行ゲーム機として、同じ本体のままソフトの更新で画質が一段上がるQSSRはありがたいニュースです。
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