バッファロー初のトラックボール試用ミニレビュー。しっくりサイズに高速ホイール搭載で早割5990円、ボタンは静音仕様

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

バッファローが同社初となるトラックボールBSTBB700を発売しました。

日本人の手の大きさにあわせたやや小ぶりな本体と、全ボタン静音仕様、クリックと慣性スクロールに両対応する高速ホイールを備えつつ、実売6000円台という価格が特徴です。

さらに発売記念として、1200台限定の1000円OFFクーポンを配布中。今ならAmazonでは5990円で購入できます。

バッファローといえば、Wi-Fiルータやストレージに加え、キーボードやマウスでも特に低~中価格帯で膨大なラインナップを揃え、日本全国津々浦々で展開するメーカーですが、意外にも現行製品にトラックボールはなく、新発売のBSTBB700シリーズが初めて。

企画者によれば、日本のユーザーにとって使いやすい「しっくり」くるトラックボールを求めて、本体サイズ、形状、ボール、ボタン構成と配置に至るまで膨大な試作を繰り返して開発した製品とのこと。

(▲画像:3Dプリントによる検討モック)

主な仕様は、

・親指操作タイプの34mmボール(人工ルビー3点支持)
・左右クリック・進む・戻るとホイールクリック含む5ボタン静音仕様(+左右チルト対応)
クリック感ある低速と、高速の慣性スクロールに対応するホイール
・Bluetooth x2 + 付属USBドングルの2.4GHz帯無線の3台接続
・トラックボールをひっくり返さずすぐにアクセスできる接続切り替えボタンと接続表示LED
・DPI切り替えボタン(500 / 800 / 1200)
・単三電池1本で最長2年半動作(自然放電を考慮しない場合、1日8時間のPC操作のうち5%をトラックボール操作として)

慣性スクロール対応ホイールも三台ワイヤレス接続もバッファローが初ではなく、サイズでは可搬性を意識したもっと小型の製品もありますが、平均的な日本人の手の大きさにあわせたちょうどよいサイズで、かつチルトも可能な慣性スクロールホイール、静音ボタンなどの仕様を備え、この価格帯は非常に良いバランスです。

地味に売りになっている「天面切り替えボタン」は、ホイールの手前、DPI変更スイッチの下。他社製品では、通常のボタンと間違えないようにという配慮?なのか、マルチデバイス接続に対応していてもスイッチがマウスやトラックボールの底面にあることが多く、「ワンボタンで簡単切り替え」(裏返してから)になる製品、接続先もひっくり返して確認しないと分からない製品もあります。

バッファローの新型では見える面にありすぐに押せるため、マルチデバイスに接続した際も便利ですという訴求です。

ボールは一般的な34mmサイズ。トラックボールに凝る向きには大玉が良いという派閥もありますが、34mmは多くの製品で使われているため、サードパーティーでボール単品を購入して交換しやすい利点もあります。本体色は白黒の2種あるものの、球はどちらもブラック。

バッファローに事前サンプルをお借りしてしばらく試していますが、日本人男性として平均的な手の大きさの筆者としては、手のひらをつけた状態でまさにぴったりのサイズ。

他社製品、特にバリエーションがない最上位モデルだとやはりグローバル基準なのかやや大きく、手の載せどころに悩んでいた経験からすると楽で使いやすい印象です。

一方で、「小型トラックボール」といっても持ち運びを意識したタイプほど小型ではなく、あくまで手を乗せて「しっくり」を目指したサイズ。特に高さは約51mmあるため、もっと手の小さい人、あるいは持ち方によってはまだ大きいと感じる人もいそうです。

特に小型マウスを手のなかに隠すように使うのに慣れたユーザーにとっては、同じように先端まで指を伸ばすと手首の付け根が浮いて腕が落ち着かない可能性も。

こればかりはスタイルと慣れですが、基本的には親指でボールが操作しやすい場所で持ち、ホイールに指が届けば問題なく使えます。左右ボタンは先端を押す必要はなく、ホイールの脇ややや手前あたりでも、問題ないクリック感で操作できます。

ホイールは低速時にはわずかなクリック感、というべきか軽い抵抗があり、弾くように速く回せばそのまま慣性で回るタイプ。切り替えスイッチや設定はありません。

逆にいえば「ゆっくり回すときもクリック感なし」にはできませんが、抵抗はわずかで「刻み」も細かいため、各OSの設定などでホイールの移動量を調整すれば、少しずつスクロールしたいのに段々と飛んでしまう、は防げます。

ボール自体は、3週ほど使った時点では実に滑らか。センサーは素直に、親指が触れる点のちょうど対極にあり、ツールレスで簡単に外してメンテできます。

細かい点で微妙に好みなのは、本体手前の側面に、非常に分かりやすい物理スライドの電源スイッチがあること。これが長押しだったり裏面だったりする場合、切るにも一瞬の一手間がかかり、それまでにマウスカーソルが暴れることや、誤ってボタンを押してしまうこともありますが、スライドなので実に明快にオンオフでき、切れたか気になることもありません。

(電源スライドスイッチは、オン側にした際に見える部分が塗装で(!)緑になっているのもじわるところ。奥まっていて覗かないと見えませんが、左右にも親切にON / OFFが書いてあり、手前がオフと一度覚えれば問題ありません。)

かつてトラックボールはごく少数の熱狂的なファンが愛用する特殊なポインティングデバイス的な時代もありましたが、リモートワークやハイブリッドワークの普及により、家庭内でも外出先でもどこでもPC作業をする時代になると、マウスと違って動かす場所をとらない、硬い表面が不要、ある程度なら水平面でなくても良い(マウスは斜めだと滑って逃げ出してしまう)といった点から、改めて注目を受けている状況。

バッファローのトラックボールは慣れると戻れないチルトや慣性スクロールに対応しつつ競争力の高い価格、親指トラックボールデビューにも向いた素直な操作感を備えており、これまで長く大定番の地位にあったトラックボールと直接競合になる、あるいは仕様で選ばれる製品になりそうです。

《Ittousai》

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