クリプトン・フューチャー・メディアが、電子の歌姫こと『初音ミク』の公式通知ボイスをiOS用に発売しました。
目覚まし・電話着信・メール受信・タイマーの4カテゴリあり、それぞれ日本語と英語で計30種類ほど。
iPhone用の着信音・通知音として、iTunes Storeのこちらのリンクから各255円で購入できます。

初音ミクが誕生したのは2007年。フィーチャーフォン時代から様々なコンテンツを販売しており、各種のカスタム着信音を搭載したコラボスマホ等もありましたが、クリプトンとしてスマートフォン向けに着信ボイス・通知ボイスとして販売するのは意外にも今回が初とのこと。
iTunes Storeで「初音ミク」を検索して「着信音」で絞り込んでも、他者による「feat. 初音ミク」な音源は膨大に販売されていますが、初音ミク本人?の名義のボイスとして公式なコンテンツは今回が初めてということのようです。
(すでにランキング上位を占めていますが、「ピアプロキャラクターズ」で検索すれば一覧できます。)
着信ボイスは、やはりサンプルを聞いていただくしかありませんが、ミクさんの声で「ぷるる、ぷるる、ぷるる、着信をお知らせします!」てあるとか、英語版なら「Riiing, Riiing, Incoming call!」など。
一般的なスマホ着信音や通知音に使われる音、「ピロリン!」や「とぅるるるる」、英語ならファンファーレの「tada!」や、目覚ましならコケコッコーの「Cock-a-doodle-doo!」をミクさんが擬音語として発声したあと、「お電話です!」や「朝だよ!」「おはようございます、今日も元気に張り切っていきましょう!」とひと言に続くのが、人格ある電子楽器であるミクさんの面目躍如といったところです。
クリプトンから「初音ミクの着信ボイス発売」の知らせが届いたときは「これまでなかったの??」「iOS 27の新機能か?」と混乱しましたが、iPhoneに10数年前から存在する、iTunes Storeストアで買う着信音の扱いです。
なぜいまのタイミングなのか、せっかくなのでクリプトンにお聞きしました。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の管理チーム 音声クリエイティブ ユニットリーダー 遠藤さんによれば、
『弊社では元々『ポケット効果音』というサービスを展開しており、スマートフォンの普及後も、着信音や通知音に対する需要が根強く存在していることを把握しておりました。
その知見を活かし、「日常のなかで最も手軽に、身近に楽しめるバーチャルシンガーのコンテンツ」を提供できないかと考えたのが、本企画の原点です。
リモートワークや在宅での過ごし方が一般的なライフスタイルとして定着した今、外でスマホの音が鳴るのを気にする機会が減り、自宅などのプライベートな空間で、自分の好きなサウンドを自由に楽しめる環境が整ってきたと感じております。
このような時代背景だからこそ、日常のふとした瞬間に初音ミクの歌声やボイスを取り入れ、癒やしや楽しさを感じていただきたいと考え、このタイミングでのリリースを企画いたしました。』
着信音や曲といえば、自分だけでなく人に聞かれることを前提に、ある意味で自他境界のせめぎ合いとして、大半の人がそのままにしているデフォルト効果音を含め、こんな音を選ぶ人間です/わざわざカスタマイズしない人間ですという自己表現として機能してきました。
リモートワークなど自分しか聴かない状況はもちろん、iOSでは「集中モード」や通知設定で、仕事中はうっかり鳴らさないといった切り替えも可能です。
今回発売された通知ボイスのなかには、冒頭の数秒は読み上げボイスではなく通常のシンプルな効果音が鳴り、続いてミクさんの台詞になるものもあります。
堅い職場で敢えてこれを設定し、着信を即座に取らないとあだ名が「初音ミクの人」になる緊張感を楽しむ使い方もあるかもしれません。最初からミクさんにして周囲を威嚇、ではなく和ませたり、あるいは英語版にして「いまの……何かのキャラ?英語??」と混乱させるのも良さそうです。
iPhoneの着信音は、個人的にはそもそもあまり鳴らさないこともあり、iTunes Storeで買わず自作して転送を試したあと、秒で飽きて長らくデフォルトに設定したままでしたが、せっかくなので今回のボイスで目覚ましを買ってみました。緊張感をもって起きられそうです。








