フルCG映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の国内興行収入が133億円を突破した(7月18日時点)なか、1993年に公開された実写版『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』の4Kレストア版が上映決定となりました。
今回の企画は制作30周年の記念とのことで、2023年9月15日から新宿ピカデリーほか全国劇場で順次ロードショウ予定となっています。
本作は「ロジャー・ラビット」(1988年版)のボブ・ホスキンスと「カリートの道」のジョン・レグイザモがそれぞれマリオとルイージを演じたハリウッド映画。ブルックリンの配管工である兄弟が異次元に飛ばされ、デイジー姫(サマンサ・マシス)を凶悪な独裁者キング・クッパから救い出そうとする物語です。
大まかに言えば、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』とあらすじはほぼ同じです。細かな違いは、マリオが年齢を重ねた配管工であまり動けてないこと、主に若いルイージがアクションを担当していること、名優デニス・ホッパーが爬虫類じみた舌をつけてクッパを熱演していること。
またクッパもピアノを弾いたりせず、キノコ族の王を退化させてキノコそのものにしたり、逆らう者の知能を低下させて手下にしたりと冷酷な圧政を敷いていること。マリオ達も逆進化銃でクッパをアメーバに退化させたり(不可逆)と手段を選ばず、敵味方ともに容赦がない上に、背景美術もファンタジーよりホラーに近いなど、ごく些細な差異が挙げられます。
それでも、ゲームのマリオと切り離して見れば独特の味わいがあり、今なお根強いファンがいることも事実です。マリオ役のボブ・ホスキンスが「キャリア最大の失敗作」と呼んでいたこともあり、興行成績的にも失敗していますが(当時、全世界で約2000万ドル)それと映画の完成度やファンにあいされるかは別でしょう。
なお、公式告知アカウントは「2019年9月からTwitterを利用しています」とありますが、以前は『コマンドー』などの再放送を告知していました。